今回は、私が作った動画を見てもらうことから始めます。
前回の更新では、次の動画を見てもらいました。
それの変型版です。今週月曜日に購入し、早速使い出した「ROADOM 7インチ Raspberry Pi用タッチモニター IPS」という廉価なモニタを紹介した動画から、モニタに表示されている映像を別のものに換えた動画です。
この動画を作るために撮影し直したわけではありません。私が使う動画編集ソフトのDaVince Resolve Studio(DaVinci)のある機能を試しに使い、その使い心地を確認した動画です。
このような機能を、DaVinciでは「マッチムーブ」というらしいです。ネットの動画共有サイトのYouTubeでたまたま見た次の動画で、そのやり方を説明してくれています。
簡単にできそうに感じ、直前に撮影したモニタの映像がそのテストにちょうど良かったので、自分でもやってみました。
エフェクト名に「ムーブ」とあることからわかるように、動きがあるものに、別の動画素材をはめ込む効果があります。
今回私が使った動画は、モニタが固定して動かないため、トラッキング機能は使っていません。「ポジショニング」で、別の素材をはめ込みたい部分にはめ込むよう設定するだけで簡単に実現できます。
私は以前使っていた動画編集ソフトのVegas Proでモーショントラッキングのやり方を動画にしたことがあります。それに比べると、DaVinciのマッチムーブは手軽にできます。
これを使うと良さそうな素材があれば、使ってみるとおもしろいです。
ここまで書いたことは前置きのようなものです。その中にも登場した、私が手に入れたばかりの7インチモニタの使い道を考えているというのが今回の本題です。
私がそのモニタを購入した動機は、自分の手元を撮影するような場合、カメラの背面モニタではなく、別にモニタがあれば、撮影がしやすいだろうと考えたことです。
その目的は手に入れたモニタで叶えられました。しかし、それだけの利用に留めるのがもったいないように感じ始めました。前回の更新でも触れたように、1万円弱で手に入れたモニタであるのに、あるユーザーのレビューであったように、発色がとても良く感じたからです。
このモニタは、PCと接続して使うことができます。試しに、私が使うノートPCに接続してみました。ノートPCにはAタイプのHDMI端子がついています。モニタにも同じ端子があり、両方の端子をケーブルでつなぐだけで、ノートPCと同じデスクトップ画面が7インチモニタに表示されます。
ノートPCのモニタと違うところは、7インチモニタのほうは、タッチパネルであることです。スマートフォン(スマホ)やタブレットPCは画面をタッチして操作しますが、同じことが手に入れた7インチモニタでもできるのです。
そして、スマホやタブレットPCと違うのは、7インチモニタ上でしたことが、それがつながっているノートPCの画面にも反映されることです。2台が同じ画面を共有していることになります。
それを確認しながら、メインで使うデスクトップPCで同じ環境を作ったら、便利に使えそうに思いました。
ただ、すぐさま実現することはできません。私が使うデスクトップPCは、自分でパーツを選んで組んだいわゆる自作PCです。このPCにはAタイプのHDMI端子がひとつあるだけです。
そのひとつの端子を、液晶モニタのために使っています。
そこで、HDMI端子から液晶モニタに送出するようになるまで使っていたDVI端子と液晶モニタを接続し、空いたHDMI端子と7インチモニタを接続して試してみました。

この場合は、2台のモニタとして認識されるため、同じ画面を2台で共有することができないことがわかりました。これはこれで使い道があります。メインモニタで表示しきれない画面を、サブモニタに表示させ、両方を見ながら作業をするといったようなときには便利でしょう。
ただその場合は、サブモニタである7インチモニタ上でしたことが、メインモニタには反映されません。逆の場合も同じです。
7インチのモニタで、私には魅力的だったタッチパネルがメインモニタに反映されないことが、私に、この方法での接続への魅力を低減させました。
そこで、ひとつのHDMI端子からの出力を複数に分配することを考えました。その用途で使う人も多いようで、商品化されています。HDMI分配器というのがそれです。
これには2種類あることがわかりました。分配した画面を同時に表示できるか、できないかの2種類です。私の場合は、同時に表示できなければ意味がありませんので、購入するとすれば、2台同時表示の分配器を選ぶことになります。
昨日、ノートPCで試した時は、HDMI端子を接続するだけで7インチモニタに表示されたか、それとも、それとは別に、それぞれのUSB端子の接続も必要だったか、忘れました。
USB端子の接続も必要であれば、そのためのケーブルも必要になります。
このほど手に入れた7インチモニタは、廉価であるのに、発色がとても良いのが持ち味です。私が使っているノートPCは前に購入したもので、低価格であったこともあってか、ノートPCに評される画面よりも7インチモニタの画面の方が綺麗に見えました。
それを活かして、たとえば、スチルや動画の色編集をするとき、確認用のモニタとして使えるかもしれません。
このモニタを販売するAmazonにあった個人のレビューでも、20万円ぐらいしたカラーマネジメントモニタと同等の発色だとするものがありました。
それ相当のことが1万円弱で実現できるのであれば、悪い話ではありません。
というわけで、それを購入するまでは、手元を撮る動画のときに使うつもりでしたが、意外なことに、普段も便利に使えそうに思えてきました。
こういうのを「瓢箪(ひょうたん)から駒が出る」というのでしょうか。