この土日、高校野球の地方大会を観戦してきました。
新コロ騒動が始まって以降、関東南部の当地は、学校関係者以外の観客の入場が禁じられました。それが、今春の大会から、当地でもようやく観戦が解禁になりました。
私は高校野球を観戦する習慣を持っており、地方大会が始まると、各大会ごとに何度か足を運びます。それが、新コロ騒動によって、2019年秋の大会を見たあと、会場へ足を運ぶことがなくなっていました。2年半ぶりの観戦です。
今までと違うのは、どんなに暑くても、マスクをつけたまま、声を出して応援することが禁じられていることです。馬鹿々々しい限りですが、私一人で抵抗してもらちがあきませんので、従いました。
用意された紙に鉛筆で、観戦した日付と自分の氏名、住所、電話番号を書いてからでなければ、チケットの購入ができませんでした。新コロ騒動関連で、万が一の連絡に使われるようです。
観戦には、手に入れて間もないZOOM F2という小型のフィールドレコーダーに、小型のマイクを付けてを持っていきました。どんな風に録れるか、実験するためです。
最近になって音に興味を持ったことで、球場内の放送の欠点が気になりました。
土曜日と日曜日で別の球場へ行きましたが、土曜日に行った球場の場内放送設備には問題があります。
間隔を開けて、複数のスピーカーが設置されているのでしょう。そのため、場内アナウンスが山彦のよな反響音を盛大に起こしています。
高校野球の地方大会では、球場周辺の高校の女生徒が場内アナウンスを担当します。彼女らは、一所懸命に放送してくれているのですが、すべてのアナウンスにリバーブがかかり、非常に聴き取りにくいです。
会場で録音してきた場内アナウンスの一例を埋め込んでおきます。
場内アナウンスの問題は、大会を運営する地元の高野連にあるわけではありません。どんな大会であれ、その球場を使えば、同じ問題が起こるからです。
球場を設計し、管理する側の問題です。
野球場の場内アナウンスは、観客の耳に情報を届ける重要な役目を持ちます。その放送が、リバーブによって聴き取りにくいのは、構造的な欠陥です。
関係者は、スピーカーを設置したあと、アナウンスや音楽を流し、どのように聴こえるか確認したはずです。そのときに、問題に気が付けなかったのでしょうか。
高校野球の地方大会では、2回の攻撃前と、試合に勝った高校の栄誉をたたえるため、校歌を流します。その音も、音割れするほどの大音量で流します。これは、流す側が、音量を調節することで、もっと聴きやすい音にできるはずです。
ある高齢の観客は、あまりに音がうるさいため、指で耳を塞いでいました。
以上、観戦してきたばかりの高校野球地方大会を、音響方面から総括してみました。