好きなことをしているときは時間の経つのが速いといわれます。今の私がまさにそんな感じです。
私が今している好きなことは、音関連のことです。
私が、ZOOMのF2というフィールドレコーダーを購入したことは本コーナーで書いたばかりです。
このレコーダーは、32bit floatで録音できるのが最大の売りとなっています。この技術については、素人の私が知りうる範囲で話し、それを音声ファイルにして紹介しました。
このレコーダーにはラベリアマイク(ピンマイク)がセットでついてきます。レコーダーとピンマイクを使うことで、人の声を録るのが、最も理に適った利用法といえましょう。
ネットの動画共有サイトのYouTubeで自分の姿をさらし、カメラに向かってしゃべるような人には、このレコーダーとマイクがあれば、どこでも自分の声を最適に録音することができそうです。
セットで付くピンマイクは無指向性です。どの角度の音も均等に同じように拾うため、録音の失敗が少ないとされています。
私は、自分を動画に登場させ、同時にしゃべるような動画は撮りませんので、Vloggerのような使い方は想定していません。それでも、自分の声を録ることはたまに必要になり、そんなときに便利ではないかと考え、購入しました。
レコーダーを手に入れてから、私は今まで以上に、身の周りの音に関心を持つようになりました。といっても、これを持ってどこかへ行くわけではなく、今はもっぱら、早朝に庭に出て、聴こえてくる音の録音をしています。
F2はとんでもなく広いダイナミックレンジで音が拾え、それを格納することができるとされています。そうはいっても、付属のピンマイクで拾える音の範囲には限度があります。また、無指向性であることで、狙った音を重点的に録ることも難しくなります。
そんな素人考えから、私はF2で使うことを前提に、小さな単一指向性マイクを購入しました。オーディオテクニカという日本のメーカーから出ている”AT9912″というマイクです。
このマイクが市場に出たのは2010年9月末ですから、今年で”12年選手”になります。
非常に小さくできており、重さは約7.3gです。マイクの下部は3.5mm3極のミニプラグになっており、カメラやICレコーダーの3.5mmミニジャックに挿して使えるようになっています。デバイスから電源の供給を受けるプラグインパワーに対応しています。
ということで、本体の重さが32gのレコーダーのF2用マイクとして、これ以上の”相棒”はない(?)だろう、ということで購入に踏み切りました。
マイクの先端は、一方向に45度程度折って使えるようにできています。また、先端の固定には「ピボットフローティング」という同社の新技術が使われており、振動によるノイズが収録に影響しないようにできているそうです。
ここ2、3日、届いたマイクをF2に付けて録音をしています。といっても、既に書いたように、私の録音対象が庭で聴こえる音ですから、バリエーションは狭いです。
また、録った音が録ったままでは、ダイナミックレンジがとてつもなく広いF2に格納されたままでは、持っている魅力がまったく発揮されません。
そこで、こちらも前回の更新で触れたオーディオ編集ソフトを昨日手に入れ、使い出しました。
一年ほど前に、iZotopeというソフトメーカーのRX 8 Elements(RX 8)というノイズ除去に強いオーディオソフトを、Blackmagic Designの編集ソフト、Davince Resolve Studioと、同編集ソフトのカット編集に最低化された編集キーボードのSpeed Editorをセットで手に入れたとき、特典で入手したことは、本コーナーでその時に書いています。
このRX 8のバージョンアップ版であるRX 9が昨年に出ていますが、そのRX 9 Standardが、Blackmagic Designのユーザーであれば、来月3日までの期間、72%オフの14,000円(税込み)で手に入ることを知り、私はこのRX 9 Standardを購入したのです。
これまでのRX 8 Elementsに比べ、RX 9 Standard(RX 9)は、できることが圧倒的に多くなっていますが、使いこなせていませんので、RX 8でやったようなやっている段階です。
今日の早朝、庭に出て、F2で録った音を、RX 9で加工した音声ファイルを下に埋め込んでおきます。
書き忘れたことがあります。F2というレコーダーは、声の録音をメインの用途として考えているせいか、モノラルでしか録音できません。ひとりの人の声をステレオで録る必要がないですから。また、今回購入したAT9112もモノラルマイクです。
F2で録った音をRX 9に取り込んだあと私がやった音の補正は次のふたつだけです。ひとつ目は、音を大きくするためにノーマライズ(音量正規化)をかけたことです。もうひとつは、周辺ノイズを軽減する”Voice De-noise”を適用したことです。それが済んだあと、ファイルのはじめと終わりに音のフェードインとフェードアウトを加えました。
元の音声ファイルは、32bit floatのWAVファイルですが、本コーナーに埋め込むため、MP3にエキスポートしました。ビットレートは、Constant bit rate(CBR)で256kbpsにしてみました。
私は、高校野球の地方大会を観戦するのを道楽のひとつにしています。
それが、例の新コロ騒動という、馬鹿げた茶番の煽りを受け、2019年秋の大会を見に行ったのが最後で、2020年春・夏・秋、2021年春・夏・秋と、合計6回の大会はスタンドから締め出されました。自分たちでは何も考えず、お上の意向に沿う判断しかできない関東南部の当地の高野連が、学校関係者以外の観客の入場を認めない措置を採ったからです。
茶番の馬鹿々々しさに気がついたわけでもないでしょうが、今春の大会は一般の観客も入れて試合をするように変更になりました。もっとも、既に終了した春の大会の一次予選(ブロック予選)は、学校関係者以外の観客は締め出されたままでした。
そんなわけで、久しぶりに球場へ足を運ぶ予定ですが、F2にAT9912マイクを付け、打球音や歓声などがどんな風に収録できるか、試すことも予定しています。
もしも録ってきたら、どの球場の、どんなチームの試合かわからない程度に、本コーナーで紹介するかもしれません。