同じ内容のドメイン変更は慎重に

本サイトの構成を見直しています。きっかけは、本サイトのメインコーナーで大昔に書いた投稿が検索結果の上位にあることを知ったからです。

今回の作業をしたことで、個人のサイトがアクセスを集める仕組みをようやく理解できたように思います。

本サイトは、6月はじめと7月になってからの2回、独自ドメインに変更しました。しかし、個人が長くサイトを続けるのであれば、はじめから独自ドメインを取得し、それを守り続けるべきです。

その逆が途中でドメインを変更することです。

ドメインというのはネット上の住所になります。住宅の住所が新しいものに換わったら、昔の住所に届いた郵便物は新しい住所には届きません。これと同じことがドメインの変更でもいえます。

また、ドメインが変わらなくても、WordPressでサイトを作っている人は、カテゴリーをあまり変更しないことです。カテゴリーが変わると、それまで検索結果に載り、アクセスを集めていた投稿であっても、接続不良になってしまいます。

私のサイトで最もアクセスを望めるのは「日々の独り言」のコーナーです。このコーナーの設定でも、私はそれと知らずに、まずい変更をしてしまっていたことに今更ながら気づきました。

本サイトは1999年10月17日に開設しましたが、「日々の独り言」は開設の翌年、4月から始めています。それ以前、同じような意味合いで「マイ・ドキュメント」というコーナーを同年3月から更新しています。

2004年3月30日当時の本サイト画像
2004年3月30日当時の本サイト画像

それを発展させたのが「日々の独り言」です。

2016年2月にWordPressを利用するまでは、テキストエディタHTMLを手書きして更新していました。コーナーはそれぞれのフォルダに保存し、それをレンタルサーバと同期させることになります。

「日々の独り言」のコーナーを、私は”hitorigoto”のフォルダに保存していました。ですので、たとえば2000年4月10日の更新であれば、”indy.main.jp/fc/hitorigoto/2000/4/10.html”といったネット上の住所になります。

ネットに上げたファイルは、検索エンジンのロボットによって情報が収集され、投稿結果に表示されるようになります。それが2000年4月10日の私の投稿であれば、 “indy.mai.jp/fc/hitorigoto/2000/4/10.html” へリンクが張られた投稿が紹介されます。

長年自分のサイトを運営していながら、こんな仕組みになっていることをよく理解していなかった私は、3年前にWordPressを利用した更新に移行した時、「日々の独り言」のファイルを収めるフォルダ名を簡単に変更してしまいました。

WordPressでの更新に移るにあたり、それを解説したネット記事をいろいろ読みました。その結果、ネットの言語は英語が基本になっており、「独り言」をそのままローマ字にした”hitorigoto”ではまずいと考えました。

そこで、私は「日々の独り言」の保存するフォルダ名を、英語で「独り言」を意味する”monologue”に変更しました。

これは避けるべき対策でした。ここまで書いてきましたように、それまで”hitorigoto”云々の“住所”だったものを突如”monologue”に変更したことで、検索結果が”monologue”に統一されるまでは、以前の検索結果が無効になってしまうからです。

そのことに気づかずに3年間WordPressで更新するようになり、過去の手書きのHTMLの投稿へのリンクも、”monologue”への移行が進んでいたのでした。

そして今回、独自ドメインを取得し、すぐに別のドメインに変更するという悪手を短期間で二度指してしまいました。おまけに、初めてドメインを取得したことで、心機一転、過去の「日々の独り言」をすべて切り捨てる形を採りました。

過去の更新は、1年間に260ファイル程度として、それが16年ですから、4000ファイルにもなる計算です。これと同程度の「日々の独り言」コーナーにまでするには、単純に考えても、15年ぐらいはかかる計算です。その間、検索によって私のサイトを訪れて人の数は極端に少なくなります。アクセスのもととなる投稿の絶対数が少ないのですから。

悪手の連発により、自分のサイトへのアクセス数が激減し、愕然としました。冷静に考えれば当たり前のことです。ドメインが新しくなり、このドメインを知っているのは私だけです。しかも、投稿数が少なければ検索結果からのアクセスも発生しません。これではアクセス数は望みようがありません。

新しい投稿へのアクセスに期待できないことに遅ればせながら気がついたた私は、過去の「日々の独り言」を紹介する「オールド『日々の独り言』」のコーナーを思いつき、選び出した投稿をWordPress形式に整形し直すことを始めました。

一つひとつの投稿を整形するため、手間がかかります。それでも、時間かけてやるつもりでした。

初めてのドメインを取得したあとに始めて30投稿ほどの整形が終わりました。それが、新たなドメインに変更したときにそれらが消えてしまい、また一からのやり直しになりました。

数日前、この作業をしていたとき、あることがひらめきました。その時は、「レンブラントに見る絵画技法」という見出しを付けた投稿の整形作業をしました。この作業は終わり、WordPress仕様にした投稿は以下のものになります。

これを編集しているとき、自分がその投稿で書いたレンブラントの肖像画のモデル「マルガレータ・デ・ヘール」について書かれた記事がないかネットで検索をしました。

すると、検索結果の最初のページの3番目か4番目に私の投稿があることに気づきました(現在は検索結果に表示されません)。今から17年前、2002年1月25日の投稿です。

新ドメイン取得後は過去のHTMLファイルはレンタルサーバからすべて削除してしまったため、その投稿に貼られたリンクをクリックしても404エラーの画面が代わって現れるだけです。

これでは、検索結果から私のページへのがリンクをクリックしてくれても目的のページが表示されないことになり、申し訳なくないですし、不親切です。そのため、WordPressで作成した同投稿へ検索結果のページから導く方法がないかネットで調べました。

しかし、考えてみれば、目的のページに転送させる元のページがないのですから、難しいことがわかりました。私に技術がないだけで、詳しい人であればなんとかできるのかもしれませんが。

そんな経過を経て、一度はサーバから消してしまった「日々の独り言」ほかのコーナーをいくつかサーバへ上げ、新ドメインからリンクを張ることで見てもらえる構成に変更しました。

アクセス情報を知るためのアナリティクス・コードは、WordPressはテーマを使うことで簡単に実現できますが、それが手書きのHTMLファイルの場合はそういうわけにもいきません。一つずつのファイルに、自分でコードを挿入する必要があります。それを「日々の独り言」コーナーだけでも4000以上のファイルに適用するのは大変です。

このあたりはデジタルのありがたさで、新しいコードに差し替えるテキストファイルの置換機能を使えば、あっという間に処理してくれますから助かります。

一度消したファイルを復活させたことで、私のサイトへのアクセスが戻り始めました。もっとも、それらは古い投稿へのアクセスで、古いドメインの”indy.main.jp”へで、新しい”indy-muti.com”へではありません。

オールド「日々の独り言」に新ドメインへのリンクを張っておきましたので、そこから、検索結果から私の投稿を見てくれた人が、新ドメインを一人でも多く訪れてくれることを期待することにします。

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