YouTubeから著作権に関するメール

私はあることに関心が向かうと、しばらくはそればかりする傾向を持ちます。

昨年末から年初にかけての今は、ネットの動画共有サイトYouTubeの自分のチャンネルに動画を上げることを熱心にしています。

昨年7月末、私は自分のYouTubeチャンネルに上げてあった自分の動画をすべて引き上げました。理由については、本コーナーで書いています。

それから一年半ほど経った昨年12月末、ふと、自分の動画を再びYouTubeに上げてみようと思い立ちました。それがきっかけとなり、かつて、自分のチャンネルに上げてあった動画を再び、順にあげることを年をまたいでしています。

昨日の元日は、夜明け前に撮った月の映像を動画にして自分のチャンネルに上げました。そのあと、同じような動画があることに気がつき、それも上げました。

その過去に作った動画は「十三夜の月(2012.10.27)」とタイトルをつけた4分強の動画です。

その動画を設定している過程で、その注意が表示されていたのかもしれません。出ていたとすれば、私は見落としました。

昨日の午後になり、タブレットPCでYouTube動画を見ようとスイッチを入れたところ、YouTubeから私宛のメールが届いていたことに気がつきました。

それが送られた時間が記録されていて、どうやら、私が上に書いた動画をYouTubeで公開した直後の時間にあたります。

その書き出しには次のようにあります。

著作権で保護されたコンテンツが動画「十三夜の月(2012 10 27)」で検出されました。 動画の公開設定は影響を受けませんが、収益化できなくなります。

メールを見て、意外な気がしました。私が撮った動画が著作権侵害にあたるわけがないからです。

私がその動画で見てもらっているのは、誰もが見ることができる空に浮かんでいる月だからです。それを、今からすれば、12年前に、私が自分の民生用ビデオカメラ、JVCケンウッドのGZ-HM350-Bで撮ったものです。このことのどこに著作権侵害が生じるのでしょう。

JVC GZ-HM350-B

メールの文面を読んで、何となく見えてきました。

私はその動画にBGMとして音楽をつけています。その曲の著作権者が、「動画を収益化しているか、動画に関する統計情報を収集している」とあります。

ただ、「使用されたコンテンツ」として、コンテンツ名とコンテンツ所有者、コンテンツタイプが書かれていますが、思い当たりがありません。

コンテンツ名、コンテンツ所有者がともに横文字です。

私はその月の動画の終わり近くに、次のようにテロップをつけています。

音楽:『御伽草子』(TAM Music Factory)

この動画を作ってYouTubeに初めて上げたのは、2012年10月27日です。

私は1999年10月17日に自分のサイトを始め、今までそれを続けています。今のサイト名「インディの鞭 日々の独り言」に換える前は、「インディの鞭 on the Web」でした。

今はサイトの作成にWordPressを利用していますが、それを利用する2013年までは、テキストエディタHTMLを手書きしてサイトの運営をしていました。

サイトにはデザインが必要で、マークや矢印などの画像が必要です。2000年初頭の時期は、それらの素材を作って提供してくれる人がネットに多くいました。

画像のほか、フリーの音楽素材を提供する人もいました。その中で、私が気に入った音楽素材の提供者が運営するサイトが”TAM Music Factory”です。

確認しましたら、今も同じサイト名で運営されています。

そのサイトから、月の動画に相応しいように感じた『御伽草子』という曲のファイルをダウンロードし、月の動画のBGMに使わせてもらいました。

その動画は12年前にYouTubeにアップロードし、昨年7月末に自分のチャンネルから削除するまで、自分のチャンネルにラインナップしていました。

その間、私がその動画で使う音楽に著作権上の問題があるとYouTubeサイドから注意を受けたことは一度もありません。それが今回、それをアップロードした直後に注意され、意外に感じたというわけです。

今は、人工知能(AI)の技術が急速に進歩し、それをさまざまな分野で使うようになりました。おそらくは、YouTubeには毎日、世界中から膨大な数の動画が配信されているでしょう。

それらをすべて人間が確認していたのではとても間に合いません。基本的なチェックはAI技術を利用しているでしょう。

そのチェックで、私が動画に使う音楽素材に問題がある、とAIが判断し、今回のメールにつながったのかもしれません。

メールには次のようにも書かれています。

これは著作権侵害の警告ではなく、あなたのチャンネルに影響することもありません。

YouTubeに動画を上げることで収益化するのには条件があります。すべての配信者が収益を得ているわけではありません。

私はこれまでその条件を満たしたことが一度もなく、収益はゼロ円です。

ですから、元々収益がないわけで、「収益化できない」とされても、影響はありません。

メールの最後に「対処方法」が書かれています。書かれた対処方法は四つで、ひとつ目は、「動画をそのままにしておきます」です。

私は、YouTubeがメールで書く、私が使った音楽のコンテンツ所有者に、「異議申し立て」する気もありません。これまでに書いたように、私が使っている音楽の著作権所有者は日本の方で、メールにある横文字の人とは違うからです。

曲名もまったく違います。

12年前に撮った月の動画はビデオファイルとして私のPCにあります。しかも、短い動画ですから、作り直すのは簡単です。しかし、納得できないままそれをする気もありません。

今後、何かのアクションがない限り、「そのまま」にしておこうと考えています。

YouTubeが使うAIの分析力も万能ではなさそうです。

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