長谷川和彦監督の監督デビュー作品は『青春の殺人者』(1976)です。これは、千葉県市原市で現実に起きた親殺しの事件を下敷きにした中上健次(1946~1992)の短編小説『蛇淫』(1975)を映画化した作品です。
本作が初めて公開されたとき、私は公開初日に見ています。見たのは、東京の有楽町にあった日本劇場(日劇)の地下にある日劇文化劇場です。
この劇場では、アートシアター(日本アート・シアター・ギルド)系の作品がよく上映されていた印象があります。
初日の初回の上映前か上映後に、舞台に監督の長谷川和彦と主演の水谷豊(1952~)、原田美枝子(1958~)が登場し、挨拶をしました。挨拶の内容は憶えていません。
水谷が、紫色のジャケットかジャンパーのようなものを着ていたのを憶えています。
