本ページで書いたことにつけるため私が用意しているタグが幾種類かあります。タグがつけられた更新は、タグごとにグループ分けが自動でされ、あとでそのタグの更新をまとめてを読むことができるようになります。
そんなタグのひとつに「身辺雑記」があります。これは、自分の身の周りのことを書いた更新につけるタグです。今回ここで書くことは、その典型となります。
一週間前の今頃は、心が苦しかったです。我が家の愛猫・にゃんこおチビちゃんファミリーの”お母ちゃん”こと元祖おチビちゃん(=^ω^=)の体の具合が非常に良くなかったからです。
おチビちゃんが我が家にやってきたのは2007年のお盆の頃、8月17日です。2000年に亡くなった私の姉の娘、私の姪が友達の家からもらった子猫です。

おチビちゃんは翌年に三匹の子猫を産み、”お母ちゃん”となっています。
以来今まで、私と生活を共にしてきました。今年で16年になります。
その”お母ちゃん”が、あれは今年の夏頃ぐらいからでしたか、次第に体調が悪い方向へ向かいました。それにしても、今夏は人間にも厳しい猛暑でした。
あれはいつだったか、口の周りと手に血がついていて驚いたことがあります。
固形物の餌を与えると、飲み込みにくいのか、両手で口の当たりをしきりにひっかくような行為をするようになりました。
私は、その行為によって、自分の手の鋭い爪で口の注意や中を傷つけ、それで出血しているのだろうと推察しました。
手が血で汚れ、それが乾いて、泥の中を歩いたあとのように、手や足が汚れるようになりました。
いつかは獣医に診てもらわなければならないと考えていましたが、それでも、しばらく様子を見ていました。
症状は悪い方向へ進み、先週の金曜日(15日)には、ちゅるちゅると舐めるだけの餌も受け付けなくなり、翌日にかかりつけの動物病院へ連れて行きました。
先週のその頃は、本コーナーで、映画監督の小津安二郎(1903~1963)が生誕120年にあたることから、NHK BSとBS松竹東急で小津の後期作品が立て続けに放送され、それをすべて録画し、本コーナーで取り上げることをしています。
本作では、広島の尾道に住んでいる老夫婦が、東京に住む長男と長女のもとへ行きます。その旅から帰ったあと、老妻が亡くなり、人の命の儚さのようなものが心に重く残りました。
私は途中で見るのがつらくなりました。ひとつには、愛猫の”お母ちゃん”が老妻に重なって見えたことがあります。ひとつの生命ということでは、人間も猫も変わりがありません。
一週間前まではあれほど弱っていた”お母ちゃん”が、すっかり元気を取り戻し、食も元に戻りました。
獣医の診断で、”お母ちゃん”の衰弱の原因が口内炎であることがわかりました。猫にはよく起こる病気だそうです。
私は、自分の手の爪でひっかいて出血したとばかり考えていましたが、口内炎によって出血し、それが口の中から垂れて、口の周りや手足を汚していたのでした。
治療のための注射をしてもらい、家に戻りました。その後は、日に日に体調が良さそうになりました。
今は年末年始の時期で、私の家で見てもらっている動物病院も、年内は28日までで、新年は8日にならないと始まりません。
二年前のちょうど今頃、”お母ちゃん”の息子の”お兄ちゃん”こと白足袋ちゃん(=^ω^=)の具合が急に悪くなり、同じ動物病院へ二日続けて行きました。
時期が悪く、血液検査ができないということで、栄養剤などの注射だけをしてもらいました。結局、白足袋ちゃんの命は助からず、クリスマスの翌日未明に息を引き取りました。
そのことが頭を過(よぎ)り、今月は心を痛めました。夜半に目が覚め、布団の中で”お母ちゃん”の容態を心配し、安眠ができませんでした。
その”お母ちゃん”がぐんぐん良くなるのを見て、本当に安心しました。地獄から天国の想いです。
この年末年始は、心穏やかに過ごせそうです。