実に奇妙な夢を見ました。夢は元々奇妙なものと相場が決まっています。そうではあっても、昨日見た夢は奇妙というよりほかありません。
ですので、自分でそれを記憶しておくため、ここに書いておきます。
あなは夢をカラーで見ますか? それとも白黒ですか?
私はいつもカラーで見ているような気がします。といっても、「気がする」程度で、確証はありません。また、夢で見ていることが起きている「時間」の感覚があいまいです。
私が見た奇妙な夢も、「はじまり」の時間が何時頃かよくわかりません。影が強くできるような光の状態でなかったことはたしかです。
それだから、それが朝の早い時間なのか、それとも、夕方に近い時間なのかわかりません。
私は昔に行ったことのある電車の駅に向かっていました。現実の私の移動手段は自転車です。ですから、自転車に乗ってそこを目指したはずです。
久しぶりにそこへ向かう道を行きましたが、昔とちっとも変っていないと感じながら進みました。
「駅に着いた」という感覚がありません。気がつくと、ホームにいました。
電車の到着を待つ間、奇妙なことを考えました。
私は、車に乗ってホームで電車を待っているらしいのです。そんな馬鹿な?! ことが夢では平気で起こります。
私は、車に乗ったままで電車に乗り込むのはまずいだろうと考えました。そこで、車を駅の周りにあるであろう駐車場に停め、車を置いて電車に乗ろうと考えました。
そこで、駅をあとにして、駐車場を捜すことにしました。どこにあるのかわかりません。車で移動しているはずですが、その感覚は希薄で、歩いているような感覚です。
駅の周辺の道は路地のようになっていて、その路地から抜けることができません。店舗らしいものを見つけ、裏口のようなところから中に入ると、表に面した壁は一面ガラスの自動ドアがあり、そこからなら表に出られそうに感じました。
車で店内を突っ切ったことになりますが、それが当たり前にできてしまうのが夢のいいところです。
店の外に出ると、幹線道路が走っています。その手前の広場で、駐車場がどこにあるか、通りかかった女性に尋ねました。そのときも車に乗っているはずですが、その感覚がありません。
いつの間にか夜になっていました。車で道路を走っています。この時は、車に乗っている感覚がありました。
高速道路のようなところを走っています。夜なので、車のヘッドライトがこちらに向かってきます。それを見ているうち、もしかしたら、道路を逆走しているのではと不安に感じました。
その状態がしばらく続きました。
現実の私は方向音痴です。道によく迷います。夢の中でも道に迷い、まったく関係ないところを走っているようです。
いつの間にか、どこかのマンションらしき広い部屋の中をウロウロしています。このときは、車ではなく、歩いている感覚です。
私が不安そうにしているからか、そこの住人らしき女性が、どうしたのかと私に訊いています。そこで、駅の周辺にあるであろう駐車場を捜しているのだと答えました。
女性は、駐車場の場所を知っているといって、その場所に連れて行ってくれました。確かに、そこに駐車場はありましたが、せいぜい五、六台程度しか停められません。
しかも、一番左端の車は、車が斜めになっており、そこに自分が車を停められるか不安になりました。
夢はこのあたりで終わっています。眼が覚めたとき、その直前まで見ていた夢を鮮明に憶えており、それが奇妙だったので、ここに書いておきました。
現実の私は車の運転をしません。二十歳の頃に運転免許を取りましたが、何度目かの更新の時、更新を見送り、自ら運転免許を放棄しました。
自動車教習所へ通っている時から、自分には車の運転が向いていないと感じました。縦列駐車というのが私にはできません。
学科は満点に近かったと思いますが、肝心の実習は、すれすれで合格しているはずです。
自分の意思で自由に走れる自転車が自分には合っています。
今回の奇妙な夢をどうして見たのかと考えることはありません。夢とはそういうものであり、奇妙であるからといって、奇妙がることはしません。