私はそのときどきで、興味の対象が移ろいます。今はまた、動画作りの研究に興味を持っています。
きっかけは、本動画で最近何度か取り上げた、動画撮影時のフレームレートについて考えたことです。
その経験を経たことで、変わったことがあります。それ以前、私が動画を撮る時は、24(23.97fps)を基本としていました。
このフレームレートは、フィルムで映画が撮る時の毎秒24コマに準じた考え方からきています。それに倣い、デジタルのミラーレス一眼カメラで動画を撮る時も、24fpsで撮るようにしていました。
それが今回、フレームレートをいろいろ試すことで、60i(インターレース)で撮ると、カメラを振った時も動きが滑らかに感じたことで、60iでの撮影が気に入りました。
こんな風に動画撮影をいろいろ自分なりに探求したことで、Log撮影にまた興味を持ってしまいました。
Movieガンマで撮れば、あとでほとんど手直ししなくても使える動画が撮れます。それはそれでいいのですが、Logで撮れるカメラを使っているので、面倒でも、どうしてもそれを使いたくなります。
私が使うソニーのα7 IIのS-Log2は、ISO感度がISO1600始まりになるなど、撮影時に制約がいろいろあります。しかし、光量がオーバーしがちな点は、NDフィルターを使うことで解決できます。

Log撮影した動画で面倒なことは、撮ったままでは使い物にならないことです。編集時に、最低でも、明度や色相、彩度のほか、コントラストの調整などのカラーコレクション(カラコレ)が必要です。
これらの作業を面倒くさく感じる人は、Logでの撮影を敬遠したくなるでしょう。
その作業を昨日、やる時間を持ちました。それをやりながら、ある愉しみを得ました。
それは、自分なりにカラコレやカラーグレーディング(カラグレ)っぽいことしたら、その結果を、自分だけのLookup table(LUT)に保存することです。
私が使う動画編集ソフトのDaVinci Resolve Studioでは、自分でLUTを作ることが簡単にできます。作るのが簡単ですから、一度作ったLUTに修正を加え、新たなLUTとして保存することができます。
昨日だけで、3種類のLUTを作りました。
自分なりに満足できそうなLUTを作って置けば、Logで撮った動画の色味調整はLUTを適用するだけですから、手間いらずとなります。
このLUTを最終仕上げに使い、それ以前の段階で、さらに詳しい色の調整もしようと思えばできます。
さらには、さまざまなフィルターを使い、効果を加えることもできます。
これらの面倒くさい作業は、個人が映像作りをするうえでの楽しさの一部といえましょう。
私が使うα7 IIでは使えませんが、カメラにLUTを読み込ませることができれば、自分が作ったLUTもカメラに入れることができ、最終的な色味を確認しながら撮影ができます。
自作LUTは改良を加えることで、より完成度が増します。
昨日、ひとつのLUTから始め、それから昨日の時点で三つに増えました。今日はさらに三つ増え、次の六つの自作LUTになりました。名前は適当につけています。
autumn | clear | dusk |
filmlook | negativefill | standard |
それぞれのLUTは、必要があれば、今後も改良を重ねることにしましょう。