一カ月ほど前、もう使えないと思っていたアップルのデジタルオーディオプレーヤー(DAP)のiPod classicが使えることがわかり、狂喜しました。
これは私にとってはまさに「奇跡の復活」です。
以来、気が向くとこのDAPで、音楽を楽しむことをしています。
昨日は、別のデジタル機器を再び使うことを始めました。こちらは「奇跡の復活」ではないです。使えることはわかっていながら、それでも使っていなかったからです。
そのデジタル機器は、Amazonから出ているタブレットPCの”Fire7″です。タブレットPCはいろいろなメーカーから出ていますが、Amazonのデバイスは、他に比べて値段が数千円台と安いため、その値段につられて購入しました。購入したのはずいぶん前になります。
ディスプレイの大きさが7インチで、大きさもちょうど良く、値段が安い割には普通に使えそうでした。が、電池の保(も)ちが悪いというネックがあり、いつの間にか使わなくなりました。
使わなくても一日で電池の容量がなくなったりしたことが続いたからです。
そのFire7を昨日、久しぶりに使ってみようと思いました。それで、充電をしたうえでスイッチを入れました。何年ぶりかで使っても、すぐに画面が表示されました。
そこまでは良かったのですが、Amazonの私のカウントとの紐づけに失敗しました。私はAmazonの有料会員で、Amazonのサービスをいくつも利用しています。
そのため、Fire7があれば、このデバイスから注文することが簡単にできます。しかしそれは、自分のアカウントと紐づけされていることが前提です。その紐づけに失敗したのでは、Fire7を使う価値が下がります。
中でも困ったのは、Amazonの電子書籍が読めないことでした。現在、私は電子書籍のKindleに454冊の本を登録してあります。それらの本が表示はされるのですが、読めないことがわかりました。
もっとも、私は電子書籍専用のデバイスであるKindleを三台持っていますので、Fire7で読めないからといって困ることはありません。それでも、どこかへ出かけるときにこのFire7を持って行くことがあるかもしれないことを考えれば、読めた方がいいことに変わりはありません。
Amazonのアカウントと連携するため、アカウントのIDとパスワードを入れてみるのですが、何度試しても連携に失敗しました。
それだったら、無理に使うこともないかとも考えました。しかし、念のためとして、デバイスを工場出荷状態に戻してみました。
すると、デバイスを動かすプログラムの更新が始まりました。使わなかった何年もの間に、デバイスを動かすプログラムが大きく進化していました。
更新が終わって動き出したデバイスは、AIのアレクサに自分の声で話しかけるだけで、音楽を聴いたり、動画を見たり、誰かに電話をかけたりすることができるようになっていました。
もっとも、私はFire7で電話をかけることはありません。それより何より、私は携帯電話は使ったことがなく、自分の携帯番号を持っていないのですから、これで電話のかけようがないです。
アレクサに「アレクサ、お気に入りの音楽をかけて」と呼びかけるだけでAmazon Musicから私好みの音楽が流れることがすでに実用化しています。
しかし、私が音楽を聴きたければ、私が使うBluetoothスピーカーに人差し指でタッチするだけで音楽が流れますので、それで事足りています。
それより何より、デバイスに「アレクサ」と話しかけるのが、私はちょっと気恥ずかしいです。これも慣れの問題でしょうか。
ともあれ、使わなかった何年もの間に、デバイスは昔のままなのに、中身が大きく進化していたことには驚きました。この手のデバイスは、ボディはそのままで、これからも中身がどんどん進化していくのでしょう。
これまで使わなかったのがもったいなく感じました。
デバイスの電池の保ちも進化してくれるといいのですが、ボディは昔のままで、今後も進化は期待できません。