昨日の午後、TBSの速報記事をYahoo!ニュースで目にしました。見出しは「岸田総理、18日の日独首脳会談と19日からのインド訪問を表明」で、それについて、7行の短い記事で伝えています。
私がこの記事を知ったのは、配信から2時間ほどあとです。岸田文雄首相(1957~)が会談相手に選んだふたりの首長を知り、悪くない印象を持ちました。
ただ、記事に添えられたコメントを見ますと、悪い評価が多かった印象です。1ページ目のコメントざっと見た程度ですから、全体の評価はわかりません。
安倍晋三氏(1954~2022)を支持した層ほど、安倍氏以外の首相に厳しい傾向が非常に強いです。彼らは自民保守というのではなく、「安倍保守」だったといえましょう。
そんな彼らですから、安倍氏以外の者には、やることなすこと、はじめから否定してかかります。
その安倍氏が、実はどんな政治信条を持つ政治家だったかが、安倍氏が銃殺されることで明らかになったのは、安倍氏には皮肉なことです。
安倍氏を銃殺した容疑者は、安倍氏の母方の祖父にあたる岸信介(1896~1987)の代から深い関係を持つ統一教会の被害者で、強い恨みが安倍氏の殺害につながっています。
この事件で、それまでは裏でいわれていたことが表に出ました。
統一教会が作った団体に国際勝共連合があります。本団体は、統一教会がある韓国と日本に1968年に作られていますが、強い反共が旗印となっています。
統一教会と深く結ばれている安倍氏は、勝共連合と考え方を同じくし、何かといえば、中国を敵視します。
安倍氏に連なる人間は安倍氏に倣うように、口を開けば中国を口汚く罵ります。カルト右翼の広告塔的存在(?)の櫻井よしこ氏(1945~)の振る舞いにそれが色濃く表れています。
このカルト右翼は日本会議とも考え方を共有しています。この日本会議の彼岸といわれるのが憲法改正です。
日本国憲法に関していえば、作られてから一度も「修正」することなく、今日まで続いて来たこと時代が、私は不自然に感じます。
何も、日本が戦争しやすい憲法に換えるべきだといっているのではありません。どんなものでも、時代の変化によって、「修正」すべきところが出てきます。「修正」が必要であれば、そのたびに、より望まれる形にすべきだった、という意味です。
カルト右翼や日本会議が望む憲法改正には賛成できません。
真の意味で、日本が独立国家になるための憲法改正であれば、充分吟味してすればいいでしょう。しかし、カルト右翼や日本会議がいう憲法改正は、日本の「米国への属国化」を強めるだけのように、私には思えます。
第2次安倍内閣ができたとき、安倍氏はキャッチフレーズのように「日本を、取り戻す。」を使いました。安倍氏がいったように、日本を取り戻せましたか? 取り戻せていませんね。
日本政府は、いうべきことであっても、米国にはひと言もいえません。米政府が日本政府に命じたことには一切逆らわず、従っています。
米政府が、米国製の非常に高額の武器を大量に購入することを日本政府に迫れば、その購入費用のため、日本国民の税金を上げてでも応じる姿勢を「お上」の米政府に示し、「家来」の勤めをします。
これで、よく、憲法改正だなどといえますね。どこまでいっても、日本は米国の属国でしかないではありませんか。
昨日のTBSの速報記事に対してのコメントでも、おそらくは政治音痴か、そうでなければ、安倍信者なのでしょう。米政府との会談ならいざ知らず、といったようなものも見受けられました。
属国精神にどっぷりと浸かっていますね。
TBSのの速報記事に戻れば、18日にドイツのオラフ・ショルツ首相(1958~)と東京で会談を行う予定になったそうです。
日本のほとんどのマスメディアが真実を報道しないため、今も続くウクライナ紛争でも、間抜けな顔をして、未だに「ウクライナ頑張れ」などといっている人がいるでしょう。
この紛争の正義は、ウクライナではなく、ロシアの側にあるのですよ。ロシアは紛争を起こしたくはなかったのです。
紛争が起きた理由にはいくつかあるでしょう。そのひとつに、私は米国のバイデン政権の都合があったようにも考えました。バイデン政権は米国民に人気がありません。
そんな場合は、どんな国でも似たようなものでしょうが、外敵を作り、そちらに国民の不満を発散させます。ロシア憎しの感情を国民に植え付け、自分に向かう不満を減少させることも、紛争を起こす理由のひつつだったのでは(?)、と考えたりもしました。
別の理由としては、私には思いつきませんでしたが、ロシアとドイツの関係を悪くさせたい狙いがあったのでは、ということです。
ドイツは、欧州連合(EU)の中では最も工業が発達した国です。工業製品を製造するには多量のエネルギーが必要です。そのためのエネルギーを、ドイツはロシアから安価に輸入していました。
ロシアの天然ガスをドイツへ輸送するためのパイプラインがノルドストリームです。このパイプラインは海底に設置されていますが、この紛争中に、このパイプラインが破壊されました。
表のメディアは誰がパイプラインを破壊したか伝えていません。
真実を追及する独立系ジャーナリストらは、米国がノルウェーやポーランドらと協力してパイプラインの破壊をしたと報じています。
米国としては、高い製造技術を持つドイツがロシアと組むことを恐れているそうです。そのため、パイプラインの破壊によって、二国の親密関係を割くため、ウクライナ紛争が起こしたのだろう、という見解を持っています。
ウクライナがドイツに武器の提供を求めたとき、ドイツのシュルツ首相は、すぐにイエスの返事をしませんでした。
先の大戦ではドイツも日本と同じ敗戦国の側となりました。しかし、そうであっても、ドイツは日本と違い、どこの国の属国にもなっていません。
そんなドイツの首相と会談することは、意味のないことではありません。岸田首相が、おぜん立てされた場で、形だけの「会談」したのでは意味がありませんが、少しでも、世界情勢の裏の話ができたら、十分以上の意味を持つでしょう。
翌日の19日は、インドを訪問してナレンドラ・モディ首相(1950~)との会談が設けられました。
インドは、米国よりもロシアに近い考えを持つ国のように私はお見受けします。
モディ首相で感心するのは、馬鹿々々しい茶番の新コロ騒動における似非ワクチンの毅然たる対応です。
日本政府は、似非ワクチンの接種を日本で始めるにあたり、当時の首相だった安倍氏は、似非ワクチンを製造するファイザー側のいい分にひとつも注文をつけませんでした。
ファイザーは、接種を始めるにあたり、似非ワクチンを接種することで、接種した人にどのような被害が生じても、ファイザーにその賠償を請求しないことを日本政府に確約させています。
この実に馬鹿々々しい確約を、インドのモディ首相は一蹴しています。それなら、ファイザーの似非ワクチンをインドで接種できなくすると迫りましたが、それで結構、とモディ首相は断固自分の考えを貫いたのです。
自国の国民を守る意識が、どちらの国の首相に強いかは、いうまでもないでしょう。
「日本を、取り戻す。」といった安倍首相は、とんだ似非首相ではないですか。まだ、今は亡き安倍氏を慕いますか?
岸田首相はモディ首相に会い、爪の垢を煎じて飲んできてください。
昨日見たときは短い記事でしたが、その後、映像付きの記事になっていましたので、それを下に貼っておきます。