本日も、思いつきの独り語り「気まぐれトーク」の形式にて本コーナーの更新をしています。なお、トークは前日の夜に行っています。
トークを要約した書き起こし
私の日常は、時計が正確に時を刻むように、決まった時刻に決まったことをして過ぎていく。が、今日はいつもとは違った日常となった。このトークも、いつもであれば午後7時半前にすることが多いが、今回はそれより1時間半ほど遅い午後9時過ぎに開始している。
なぜ、このように今日は生活のリズムがいつもと違ってしまったのか? 外出をして、“天気コーナー”を更新する時刻が過ぎてから帰宅したため。
今日、私は東京・東池袋にある映画館新文芸坐へ行ってきた。帰ってくるのが夜になり、そのあと入浴したり夕食を摂ったり、その後片付けをしたりで時間が過ぎ、いつもであれば眠っているような時間に話し始めることとなった。
新文芸坐へは久しぶりに行ったことになる。かつては同館の「友の会」の会員だったりしていて、気になる作品が上映されるたびに通っていた。会員になれば、【1000円】で通常2本の作品が楽しめるというお得ぶり。この会は入会日から1年が有効期限。この期限が切れるほど同館からは足が遠のいていた。
「新文芸坐へ行こう!」と思ったのは今朝になってから。それまではまったく予定がなかった。
昨日の朝、長年の習慣で、朝日新聞に目を通しながら朝食を摂っていた。新聞の中程に読者からの投稿を紹介する「声」欄がある。新聞1ページのちょうど半分ほどを占めるスペース。同じスペースで、そのコーナーの下に東京都内および近郊で上映中の映画や演劇を紹介するコーナーがあった。

何気なしにそのコーナーを目で追い始めてすぐ、ある映画館の情報が目に飛び込んできて、体内のアドレナリン出まくり! となった。
このように、私を朝から錯乱状態にしたのは新文芸坐で今日上映される作品の告示。そこには、上映作品を紹介するところに『青春の殺人者』と『太陽を盗んだ男』の2本の作品名があり、しかも、「長谷川和彦監督来館」とあったのであった!
私は「のんびり朝食など摂っている場合ではない」とネットで早速新文芸坐のサイトを表示させ、当日の上映作品の確認などをした。
12月6日から12日まで、新文芸坐が企画したのは、同館が開館して丸9年(9年前の12月12日に開館したそう)を記念した、「映画ファンが考えた2本立て」。なお、この企画について話し始めた最初の部分で、12月6日を「先週の日曜日」といったりしているが、トークの録音をした12日時点では「今週の日曜日」とすべき。
今日、私は入場する際、有効期限の切れた友の会のメンバーズ・カードを提示し、1年間の更新手続きをした。新しく入会したときには1回分が入場無料となるが、更新をしたときにはそうしたサービスはない。更新手続きのために【1000円】払い、なおかつ、入場するための料金を友の会料金で【1000円】払う。
しかし、私が巡り合わせがよかったというべきか、10ポイント貯まるとと1回無料となるポイントが10数ポイント貯まっていたため、友の会を更新するための【1000円】だけを払い、ポイントを利用して無料で入場できた。この部分のトークの際、「友の会の更新料」とすべきところ、「入会金」などと話してしまっている。
ちなみに、6日から12日まで催された「映画ファンが考えた2本立て」で上映されたのは以下のようなラインナップだった。
- 『晩春』(1949年松竹)|『東京物語』(1953年松竹)
- 『君も出世ができる』(1964年東宝|『鴛鴦歌合戦』(1939年日活)
- 『裸の島』(1960年近代映画社) |『二十四の瞳』(1954年松竹)デジタルリマスター版
- 『誓いの休暇』(1959年ソ連・ロシア映画社|『戦艦ポチョムキン 完全復活版』(1925年ソ連・ロシア映画社)
- 『浮雲』(1955年東宝)|『州崎パラダイス 赤信号』(1956年日活)
- 『蒲田行進曲』(1982年松竹)|『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989年イタリア・アスミック)
- 『青春の殺人者』(1976年東宝)|『太陽を盗んだ男』(1979年東宝)
なお、『鴛鴦歌合戦』というのは、トークをしながらどう読むのかわからずに難儀したf(^_^) 『鴛鴦(おしどり)歌合戦』と読むそうな。ひとつ勉強になった(〃^-^)φ
2本の作品を友の会に入会すれば【1000円】で楽しめるという格安の環境を持つ新文芸坐であるが、私がしばらく同館から足が遠のいたのは、2本の上映時間が5時間ぐらいになることを想像し、気力・体力が充実していないと大変ということもあるにはあった。
『青春の殺人者』は映画館の大きなスクリーンで見たことがあったが、『太陽を盗んだ男』はLD(レーザー・ディスク)でしか見たことがなく、好きな映画といっておきながら、今回、ようやくにして“スクリーン・デビュー”を果たせた。
私にとって、12月6日から12日までの1週間は「長谷川和彦監督ウィーク」といってもいいような週となった。
木曜日(10日)は、NHK-FMのリクエスト番組「サンセットパーク」宛てに『太陽を盗んだ男』から『カーチェイス』という曲をリクエストし、同時に同作品からカーチェイスのシーンを抜き出して動画にして紹介した。そして、トリを飾るように、今日土曜日に長谷川監督の作品2本を鑑賞し、長谷川監督の生トークを聴く機会に恵まれた。
山本由布子さんが担当の木曜日、10日の募集テーマは「今年の1本・邦画編」だった。何を選んでもいいわけだが、たまたま『太陽を盗んだ男』に決め、その週にその作品をスクリーンで初めて見る機会に恵まれたばかりか、長谷川監督のトークショーも聴くことができた。大げさにいえば、ひとつの縁で結ばれたように思わなれなくもない。
『太陽を盗んだ男』の上映が終わったあと、午後5時過ぎにトレードマークのサングラスをかけた大林和彦監督と、監督から話を聞き出す役割を担うイラストライターの三留まゆみさんが登場し、いよいよ、トークショーが始まった。
私は今回もDV(=デジタル・ビデオ)カメラでトークショーの模様を撮影してきた。トークショーの時間が30分を超え、カメラを支えるのが限界に達し、途中で撮影をストップしながらも、最後まで撮影してきた。できるだけ早く、長谷川監督と三留さんのトークの様子を動画にして紹介してみたい。