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オールド「日々の独り言」

2007/05/02 動画共有サイト

私は映像というものへの関心が人並み以上に強いです。それがため、関連する記事が新聞に載りますと、吸い寄せられるように読んでしまいます。

4月29日と30日の日経新聞に、こんな私を吸い寄せる記事が載りました。

まずは29日の記事から。これは見過ごされそうな小さな記事です。見出しには「テープなし映像編集 NHKにシステム初納入」とあります。

これは、NEC(日本電気)がこのほど実用化した「映像編集システム」について報じた記事で、その第一弾として、この画期的なシステムがNHKに導入され、実際に使われ始めたということです。

映像好きな私のアンテナに、ピピッ! とキャッチされた記事です。

このシステムをひと言で表現すれば、「撮影から編集、送出まで録画テープを使わずに管理できるシステム」となります。これは主に、ニュース番組での活用を前提にしているのでしょうか。

私もDV(デジタル・ビデオ)カメラを愛用しているひとりですが、その記録メディアは、ミニDVテープです。この記録媒体が、ここへきて、民生用においても、従来のテープに加えて、HDD(ハードディスクドライブ)DVDメモリーカードなどへと多様化してきています。

こうなるひとつには、商品ラインナップを充実させ、それを販売促進につなげようというメーカー側の思惑がありそうです。私はといえば、テープで何の不自由も感じないため、当面は別メディアに変更する予定はありません。

この新メディアへの移行を提案したのが、今回、NECがNHKに働きかけた「テープなし映像編集システム」となります。

具体的には、NHKの「BSニュースセンター」用の「ハイビジョン・サーバ・システム」というものを設置し、収録から編集、送出までの全てを、このサーバを核として行うシステムのようです。

このシステムを使うメリットを考えてみます。従来であれば、収録したビデオテープが物理的に存在し、撮影が終わったテープは、モノとして編集作業をする場所へ移動させなければなりません。また、編集が終わったテープは、送出の場へまた移動が必要です。

この物理なモノがなくなることで、各々のタイミングで必要な手間がいらなくなることになります。

実際のシステムを見ていないので、以下は私の勝手な想像になりますが、たとえば、ある事故現場でビデオ取材に当たるカメラマンがいたとします。そのカメラマンが撮影した生の映像は、サーバへと通信回線を使って一気に転送できます。これで、カメラマンの役目は終了したといえましょう。

次は編集係が仕事をする番です。編集素材はサーバに届いています。あとは放送開始時間に合わせ、必要となる箇所を抜き出し、放送素材となる映像へと編集作業をするだけです。思うような映像が出来上がったら、編集マンの仕事も終了です。

あとは、放送時間が来たら完成した映像を流すだけ。こんなイメージになりましょうか?

この記事の最後には、「将来は大容量な通信回線を経由して、ネットコンテンツとして配信することも可能になる」とあります。

続く、30日の記事の見出しは、「動画共有サイト『使ったことある』6割」「8割が『有力な広告媒体に』」です。

ここでいう「動画共有サイト」として知られるのはYouTubeです。

これを創り上げたのは、チャド・ハーリー1977年生まれ)とスティーブ・チェン1978年生まれ)という若者ふたりです。

ふたりが著作権問題で来日した際、朝日新聞の2007年2月10日付け「ひと」で取り上げた記事によれば、チェンさんが技術部門、ハーリーさんが経営部門を受け持つようです。

こうしたサイトを立ち上げるきっかけは、「パーティで撮った動画を友人と見たくて、投稿・閲覧できるサイトを作ろうとした」(チェンさん)ことだそうです。会社の設立は、2005年2月だそうです。

それが、あれよあれよという間に人々の関心を集め、今では1日約1億回利用されるまでに急拡大し、昨年にはGoogleに買収され、会社設立から2年足らずで、ふたりは名声と巨万の富を手にしています。確か、数十億円(数百億だったかな?)を手にしたと何かで読みました。

【本日の豆訂正】:買収金額を「ケタ違い」に間違えました。2007年5月14日の産経新聞に「正解」が書かれていました。買収金額は、「16億5000万ドル(約2000億円)」だったそうです。失礼しましたm(_ _)m (訂正:2007年5月14日)

ただ、どんなものにも「光と陰」があります。

瞬く間に人々の注目を一身に集めたYouTubeにも陰の部分はあります。著作権を侵す投稿動画があとを絶たないことです。

違法投稿のほとんどは、個人が切り取ったテレビ番組の違法投稿です。この事態に対し、著作権を有する側は「けしからん!」と頑なな態度です。

ではここで視点を換えて、YouTubeを利用する人が一番見てみたい動画はどんなものでしょう? 日経新聞は、調査会社「インフォプラント」を通じて、利用者の意識調査をしました。調査期間は今年4月17~19日。調査対象は全国の20歳以上の男女で、1000人が回答を寄せています。

気になる結果は_同サイトを利用した経験のある人は、男性が【74%】女性が【53%】。この内、男性の【34%】が「毎週視聴している」と答えたようです。

気になる、「人気動画」の調査結果の第1位に輝くのは_50%強(この項目は複数回答)の支持を集める「過去に録画されたテレビ番組」です。2位以下は以下の通りとなっています(カッコ内はおよそのパーセンテージ)。

  1. 一般利用者が撮影した映像(37%)
  2. 音楽のプロモーション映像(37%)
  3. 最近のテレビ番組(26%)
  4. 音楽番組・ビデオのシーン(25%)
  5. 映画のシーン(20%)
  6. コマーシャル映像(16%)
  7. 映画のプロモーション映像(16%)

ぶっちゃけた話、2位の「一般利用者が撮影した映像」意外は、著作権を侵害する映像ばかりですね。裏を返せば、それだけ、人々の支持を集める映像を創り出すのは難しいということです。それを個人がある程度コンスタントに創れたら、おそらくはその道のスターになれると私は考えます。

本日は、この話題に絡め、「著作権のあるべき姿」について書くつもりでした。が、それは次回以降に回すことにします。その“次回”がいつになるかは私にもわかりませんが。

気になる投稿はありますか?

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