2006/01/17 ホリエモン・ショック

本日の株式市場は、ホリエモンこと堀江貴文社長一人に引っ掻き回された形となりました。終わってみれば、前日比【462円08銭安】の【15,805円95銭】です。

数年後には、「ライブドア・ショック(あるいは「ホリエモン・ショック」)」として語られることになるかもしれません。

しかし、本日の下げは昨日の時点である程度は想定することはできました。なぜなら、その兆候が取引時間後に明らかになっていたからです。

私がそのニュースを初めて聴いたのは、インターネット・ラジオによってでした。時刻にして午後4時過ぎだったと思います。その時間、私はネット経由でラジオNIKKEIの「ファイナンシャルBOX」(月曜~金曜/16:00~17:00)を聴いていました。その生放送中に、「証券取引法違反容疑で、ライブドア東京地検に家宅捜索を受けた模様」という緊急ニュースが飛び込んできました。

それを聴いた瞬間、私は嫌~な気分になりました。ライブドア株といえば、忘れもしません。昨年の2月、株が暴落してエラい目に遭いました。その時には全く知識がなかったもので(その時から知識の量は全く増えていませんf(^_^))、「何でこんなに株価が暴落するの?」と思いつつ、懸命に含み損削減に毎日時間を費やしました。結局は、小分けにして損切りしていたことになるわけですが。

そんなこともあって、その後ライブドア株とは縁を切り、今回の「ライブドア・ショック」にも巻き込まれずに済んだハズでした。が、全く関係のない株がドンドコ下がったのには参りました。

ま、それでなくても、日経平均は昨年後半から急ピッチで上昇していたため、“ミニ・バブル”の状態にあったことも確かで、一部のテクニカル分析によれば、売りサインである「団子天井」といえなくもない状況だそうで、最悪【15,500円】ぐらいまでの下落が予想されていました。

思えば、つい先日拝聴してきたばかりの「新春大講演会」でも、株式評論家の植木靖男さんが、「今のように浮かれた相場の時ほど予期しないサプライズには注意を払わなければならない」とお話になっていました。

そのサプライズが、こんなに早くあるとは。しかも、その植木さんが出演された「ファイナンシャルBOX」放送中に“サプライズ・ニュース”が流れたというのも、何か因縁を感じずにはいられません(もしかしたら、その次の番組中だったかな?)。

先ほども書きましたが、本日の下げは多くの市場参加者が想定していたわけで、取引が始まった直後に【170円】ほど下げてもそれほど驚きませんでした。「この程度の下げで済んだか」と。しかも、その後はすぐに悪材料を「折り込む」形となり、前場(09:00~11:00)が終わる頃にはプラスに転じました。その時点で、ラジオのマーケット情報の中でも、専門家の方は「強い相場ですね。これで折り込みましたかね」とおしゃべりになっていました。ところがです。後場(12:30~15:00)が始まるやいなや下げに転じたのです。

私の保有株のひとつに「パシフィック・ゴルフ・グループ・インターナショナル・ホールディングス」というのがありまして、昨年の12月に数度売ったり買ったりしたあとは、本日まで含み益を増やしつつ【2株】(同銘柄は【1株】単位)(←弱小投資家ですぅ(´Д`;))ホールドしていました。

PGGIH株の注文履歴

この銘柄は東証一部に上場しているため、新興市場ほどは「ライブドア・ショック」を受けることもないだろうと高をくくっていました。で、判断の悪いことに、「ライブドアの家宅捜索に対して、市場は折り込んだ」という見方を信じて、【290,000円】を割ってきたのを見て、【287,000円】と【275,000円】で【1株】ずつ買い向かってしまいました。結果的にこれは余計な買い物となってしまいました。

上に示していますのが、同銘柄の本日の何とも恐ろしい株価チャートです。【273,000円】近辺で反転するかと思われた株価は、【280,000円】に一旦戻ったことを確認するように、真っ逆さまにストップ安である【250,000円】まで転落していきました。おそらくは、デイトレーダーなど超短期の資金が一旦入ってきて、すぐに売り抜けたのでしょう。

その動きを見ていた私は怖くなり、【261,000円】で【4株】全て手放しました。ホントはまだ売るつもりはなかったんですけれどね。“想定外”の事態でした。

当日の私の約定一覧

とにもかくにも、本日の取引は終わりました。

問題は明日からの相場環境ですが、「これで今回の問題を折り込んだ」と確信を持てないだけに、うっかり新たな買いに向かうことがためらわれます。思えば、私が“株式デビュー”した一昨年のゴールデン・ウィーク明けにも月曜日ごと(だったかな?)に2度ほど激烈な下げがありましたっけ。

その時のことから学習できることがあるとすれば、あの時は最初の暴落があった時を“買い場のチャンス”と思って買ってしまったことで、もう一度大きな下げがあることなど想像もしませんでした。ですので今回も、大きな地震のあとの余震ではありませんが、2度3度の下げはあるかもしれないことを考えておく必要があるかもしれません。

そういえば、今日1月17日は奇しくも、阪神・淡路大震災が発生した日だったんですよね。ということで、本日は、株式市場が激震に襲われた、と捉えるべきなのかもしれません。

ホリエモンは今頃、今回の“自震”をどう捉えているんでしょうね。

本日の豆大暴れ
新聞の報道が伝えるところによれば、民放各社は、ホリエモンをバラエティ番組に担ぎ出しているため、対応にてんやわんやとなっているようです。たとえば、昨年乗っ取られそうになって盛んにライブドアを批判していたフジテレビも、「めちゃ×2イケてるッ!」にホリエモンを引っ張り出して既に収録を済まし、21日の放送予定まで組んでいるため、固唾を呑んで今後の進展を見守っているそうです。これだからテレビ局の主張する「公共性」なんて全く信用できないんですよね。結局のところ、彼らは視聴率を稼ぐためなら使えるモノは、ホリエモンだろうが誰だろうが、見境なしに使うのです。

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