小林製薬が開発し販売する「紅麹サプリメント」を巡る騒動は謎めいています。
本日の新聞各紙はどれも同じように、同社の「紅麹サプリメント」に関連した死亡者数が76人の疑いがあることを報じています。
新聞の見出しや、私はテレビニュースはまったく見ませんが、テレビニュースでさわりだけ見た人は、同社のサプリメントを摂取した人が76人死亡したと勘違いしかねません。
朝日新聞もこの報道を1面と3面でしています。
76人というのは、小林製薬が現時点で把握する、可能性がある人数を公表したものです。それ以前は、同サプリメントを摂取した人の5人が死亡したとされていました。
しかし、この5人も、同サプリメントによって死亡したとされた人はひとりもいません。
同社は、思っていなかったことが問題視され、それをマスメディアが大々的に報じたことで、世間の注目を集めるところとなりました。公衆衛生を管理する厚生労働省からも、どうなっているのだとせっつかれ、とりあえず寄せられた情報から、5人の死亡を報告せざるを得なくなったのでしょう。
その時点でも、おそらくは、同サプリメントで死亡したとは確信していなかったのではと想像します。
同社は今月28日、この5人についての調査を、以下のように報告しています。
- 2人 死亡と関係がないともいえない
- 1人 同サプリメントを摂取しておらず、死亡と関係なし
- 2人 死亡との関連が不明
同社にゆっくりと調査させる時間を与えておけば、マスメディアに「サプリで5人が死亡!」というセンセーショナルな報道をさせずに済んだはずです。
私はこの騒動を知った時、おそらくは、同サプリメントと死亡は関係ないのではと直感しました。根拠があったわけではありません。何となくそんな感じを受けたということです。
私の直感もそう外れていなかったように感じます。上に書いたその後の調査を見る限り、確実にサプリと死亡の関係を結び付けるものは一例もありません。おそらくは、「死亡と関係がないともいえない」2人も、関係がないと考えます。
ということは、同サプリによって死亡した人は、最初の発表でもひとりもいなかったということです。
76人がサプリの摂取によって死亡した可能性についても、28日に同社が報告しています。こちらもまだ調査の途中段階で、この数字は確定したものではありません。これも、先の5人と同じように、すべてが無関係になる可能性が大です。
本騒動が始まってから、同社には相談が多数寄せられているそうです。28日時点では、家族が亡くなったという人170人から相談を受けたそうです。
相談する側も、よく確認しないまま、サプリとの関係を疑う人が多く見られます。170人に基礎的な確認をし、170人のうちの91人は、同サプリを摂取せずに死亡したそうです。
残りは79人です。
79人のうちの3人は、医師の診断により、同サプリ摂取との関係はなしとされています。
今のところは、残る76人が同サプリ摂取と死亡との関連を調査している段階です。朝日の記事には次のような記述があります。
(76人には)がんや脳梗塞などの病気の人も含まれ、毒性のある「プベルル酸」が含まれた可能性のある製品の製造時期より前に接種していた人も除外されていないという。
これまでの厚労省などの調査では、紅麹の原料から、青カビが強い毒性のある「プベルル酸」を発生させ、それが影響したとしています。それが混入した時期は2023年6月から8月頃としています。
マスメディアも厚労省の考え方をそのまま報じています。
「健康被害」を出したとされた小林製薬は、「被害」原因の可能性を広げ、同社に訴えてきた人の中から、同サプリとの関連で死亡した疑いがある人を76人にまで広げることになったそうです。
それを受け、厚労省の担当者は次のような不満を述べたと朝日の記事あります。
因果関係が不明なものについても、これだけ広範囲に健康被害の疑いが報告されているもので、速やかに公表していただくというのは当然必要だ。
厚労省は未だに同社の同サプリが「健康被害」を出した原因を特定できていません。
今回、同社が報告した76人は、いずれも、その「被害」で死亡したことを疑う遺族から寄せられた数でしかありません。「因果関係」がハッキリした人は今なおひとりもいません。
一応、この76人は同社の同アプリを摂取したことのある人でしょう。その人がその後死亡したものの、同アプリが死亡原因とする根拠がありません。
朝日の記事によれば、死亡した人の中には、がんや脳梗塞で死亡した人がいるそうです。ということは、同サプリを摂取することでそれらの疾患になったことになりますが、同サプリのどの成分がそれを誘発したのか、科学的に証明する必要があります。
それが「事実」であれば、何とも恐ろしいサプリが野放しになっていたことになり、監督すべき省庁の厚労省が、これまで、それを「野放し」にしていた責任が問われます。
これまでの厚労省の考えや、マスメディアの報道によれば、同サプリの「健康被害」は腎疾患だけにクローズアップされていました。
同サプリの「健康被害」を巡る因果関係で右往左往しているのは厚労省であり、厚労省のいい分をそのまま報じるマスメディアのほうではありませんか?
何が何だかわからないうちに問題視され、翻弄されているは、同サプリが「健康被害」の「犯人」だと勝手に決めつけられた小林製薬です。
本問題が発覚したとき、本コーナーで取り上げました。そのときにも書いたことをもう一度書きます。
騒動がマスメディアで報じられ、自分の家族がそのサプリを摂取していたことを知った遺族が、同社へ問い合わせをしています。
問い合わせをした人の家族が亡くなった原因は別にあり、その人がたまたま「健康被害」を与えない紅麹のサプリメントを摂取していただけ、とは考えられませんか?
そう考えるのが一番自然に感じます。
個人的に、76人に確認して欲しいことがあります。それは、新コロ騒動のために作られたことにされているワクチン(似非ワクチン)を接種したかどうかです。
似非ワクチンは、重大な「健康被害」を与えることが明らかになっています。この似非ワクチンによって、世界中で膨大な人が命を落としています。
脳梗塞も、似非ワクチンが引き起こす疾患のひとつであることが確認されています。
その実に恐ろしい似非ワクチン接種を盛んに勧めたのは厚労省でありマスメディアです。
本騒動を本気で調査することで、「健康被害」を出したのは、紅麹サプリではなく、似非ワクチンだったという側面に光が当たる可能性があります。
とりあえずは、この76人が似非ワクチンを接種していたかどうか、それを至急調査し、その結果を明確にすることを強く望みます。
いい気になって紅麹を叩いていたら、「藪をつついて蛇を出す」の諺のように、結果的には似非ワクチンの悪事が明らかになるだけではありませんか?