ネットの動画共有サイトのYouTubeなどで動画を配信するVloggerの需要に合わせたカメラがメーカー各社から登場しています。
メーカーとしても、需要を見込んで製品を開発しているのでしょうが、実際のところ、それはどの程度の需要でしょうか。
YouTubeに限っても、動画を見る人に比べて、動画を配信する人の数は限られるだろうと思います。パーセンテージはわかりませんが、私の勘では、10%にもならない(?)だろうと思います。
その10%未満のYouTube配信者で、自撮りをするVloggerとなると、10%の10%もいかない(?)のではないでしょうか。それでも、分母の数が大きければ、充分にビジネスになるということでしょうか。
キヤノンもその需要を見込み、来月中旬にVlogger向けのカメラの発売を予定しています。
キヤノンのVlogger仕様カメラはPowerShot V10です。
発売を前に、YouTubeのチャンネル登録者が多いVloggerにカメラを貸し出し、彼らに配信で実際に使ってもらうことで、宣伝に利用することを始めています。
昨日は、Vloggerのひとりで、昔からカメラのレビューをするジェットダイスケ氏の次の動画を見ました。
この動画だけで判断するわけにはいきませんが、これを見た私の率直な感想は、「特別優れたカメラには思えない」です。
彼の動画は、開始部分と終了部分をiPone 14 Proの前面カメラで撮影していますが、iPoneで撮った動画の方が綺麗に見えるような気がします。
キヤノンのPowerShot V10は、1インチの撮像素子を使っており、それだけでもiPoneより有利なはずですが、有利に働いているようには感じられません。
公園の中を歩きながら撮影していますが、手振れ補正の効きも良くないように感じます。周辺部がぐにゃぐにゃする、いわゆる「コンニャク現象」が発生している(?)ように私には見えました。
肝心の映像ですが、木々がある公園の中で撮影したため、日向と日影が複雑に入り混じっており、カメラの露出調整がうまく働いていない印象です。
内蔵マイクだけで話す声を録音していますが、彼の声はよく拾っているように感じます。
Vloggerはディスプレイで確認しながら撮影することになると思いますが、彼の実感では、ディスプレイが小さすぎるということです。
発売までに性能を向上させてくるでしょうが、ボディそのものはもう変更できません。ディスプレイも、今の段階で大きくすることもできないですから、このままで行くしかないですね。
私は自分のYouTubeチャンネルは持っていますが、言論統制するGoogleに反発し、今は休眠状態にあります。
もっとも、配信を続けていても、私は自撮りをすることはありませんので、Vlogger向けに作られたカメラは購入の対象になりません。
このカメラが発売されたら、どの程度の売れ行きになるか、第三者の眼で見守ることをしましょう。