陸上自衛隊のヘリコプターの機影が突如レーダーから消え、その後の捜索で、消息を絶った海域で同機のものとみられる機体の一部が回収されています。
消息を絶った機は、熊本県の高遊原(たかゆうばる)分屯地に駐在する陸上自衛隊第8師団第8飛行隊所属の“UH60JA”という多用途のヘリコプターだといいます。
同機は、熊本の分屯地基地を今月4日に発(た)ち、沖縄の航空自衛隊那覇基地を経由し、6日に宮古島分屯基地に到着したばかりでした。
同機が宮古島分屯基地に到着した日の午後3時45分頃、同基地を離陸しています。
同機に乗っていたのは、第8師団の坂本雄一師団長(陸将)(1967~2023)を含む隊員6人、操縦士2人、整備員2人の合計10人です。坂本師団長は、同師団に着任してまだ一週間だといいます。
同機の飛行予定では、宮古島周辺を飛行し、午後5時頃に同基地へ戻るということのようです。同師団に着任したばかりの坂本師団長が、宮古島周辺を視察する目的の飛行だったのでしょう。
同機が飛行していた午後4時頃の宮古島周辺の天気は曇りで、午後4時の風速は5.5メートルであったとされています。雨は朝から降っておらず、午後3時40分に雷注意報が出されたものの、当時は雷は発生していなかったものとみられています。
同機は、基地を飛び立った8分後頃の午後3時54分頃、下地島の下地島空港の管制と無線連絡を交わしたことがわかっています。この時点でも、これといって異常事態は起きていなかったのでしょう。
その約2分後の午後3時56分頃、下地島の北側の洋上で、同機がレーダーから消え、消息を絶ちました。
下地島空港の管制と無線連絡を交わしたあとの2分間に何か、不測の事態が起こったことになりましょうか。
防衛省によると、消息を絶った同機と同じ”UH60JA”というヘリコプターは、エンジンがふたつ搭載され、飛行距離が長いのが特徴らしく、偵察や輸送などに適しているようです。
本更新は本日の朝日新聞「通話2分後 レーダー消失」やそれ以前の同紙の記事をもとに書いていますが、本日の記事には同機を操縦した経験を持つ元自衛隊パイロットの話が紹介されています。
その男性によれば、同機には、操縦を支援するオートパイロット機能が搭載され、「操縦しやすい機体」だといい、パイロットの「操縦ミスは起こりにくい」と推測されるようです。
別の記事では、同機は点検を受けており、特に異常はなかったと書かれていました。
仮に突然の不調が起き、エンジンが停止するようなことが起きても、ヘリコプターは戦闘機とは構造が違うため、空気の流れで回転翼が回り、ゆっくりと高度を下げて軟着陸することが可能とされています。
そうであるのに、海上保安庁が回収した同機のものとみられる機体の一部は、激しく海面に叩きつけられたような、損傷の仕方を示しているようです。
それでも、部品は粉々になっているわけでもなく、機体の一部がそのまま外れただけのように見えます。ですので、何かによって破壊されたことは考えられません。
安倍晋三(1954~2022)支持者だった、いわゆる「カルト右翼」的な人は、何でもかんでも中国共産党を悪者にしたがる傾向を強く持ちます。
新コロ茶番騒動にしても、未だに「武漢ウイルス」などという人がいるのには呆れます。中国の武漢でも、問題のウイルスは見つかっていません。
スペインで発生したわけでもないのに「スペインかぜ」というのと同じ意地の悪さです。スペインかぜも新コロも、「原産国」は米国ですよ。
今回のことも、さっそく、中国に関連付けたコメントがあります。
中国にミサイルで撃ち落とされたことにしたい(?)のでしょうが、回収された部品の一部を見ると、ミサイル攻撃を受けた形跡は認められません。
部品が完全な形で残りつつ、敵機を撃ち落とすようなミサイルでもあれば別ですが、そんなことをする理由が考えられない以上、そのようなミサイルはないでしょう。
従って、何にしても、ミサイルが使われていない以上、同機の中で何かが起こったこと以外は考えにくいです。安倍晋三支持者も、安倍氏がこの世から消えたのですから、その縛りから解放されることを願っています。
元自衛隊でパイロットをしていた男性は、羽を回すトランスミッションが故障した場合は、「ブレードが止まり、瞬く間に墜落する」可能性を語っています。
朝日の記事には、別の自衛隊関係者の見方も紹介されています。
その人によれば、同機と同じ型のヘリコプターは、「国際的に見ても(同機の性能に対する)評価が高い」そうです。また、「(同型機の)過去の事故は、(その人が知る限り)人(操縦士)に起因するケースが多い」のではとしています。
航空機には、飛行自体を記録したフライトデータレコーダーが搭載されています。その回収を急いでいますが、それが発見されれば、消失する直前の様子が確認できます。
Yahoo!ニュースに載った共同通信社の記事によれば、同機は、異変の直前に、周辺の空港管制に救難信号を発信していなかったことがわかったそうです。
もしも墜落などして、機体に強い衝撃が加わると、救難信号を発し、機体の位置を知らせる仕組みになっているようです。実際問題、同機は墜落して部品がバラバラになっているわけですから、救難信号は自動で発したはずですが、その信号が受信できていなかった模様です。
ここまで、消失前の様子を確認して思い出すのは、一年前の1月31日に、石川県の小松飛行場を飛び立った直後に海面に激突した戦闘機の事故です。
原因は、パイロットが平衡感覚を失った末に起きた「空間識失調」の可能性が高いとされていますが、本当のところは未だにわからないまま(?)でしょう。
今回起きたことが事故であったとしても、ハッキリした原因はわからないままにされるかもしれません。
下地空港の管制とやり取りをした2分後に、突発的なことが起こり、海面に衝突したのでしょうが、この2分間に何が起きたのでしょうか。
本更新の途中で出てきた自衛隊関係者がいうように、「人に起因する」事故で、小松空港を飛び立った直後に海面に衝突した戦闘機の事故と、原因は共通するのではないか、と私には思えて仕方がありません。
根拠はありません。しかし、そんな気が強くするのです。
“UH60JA”という型のヘリコプターの操縦席はどのような造りになっているのでしょうか。同機にも操縦士が2人搭乗していたそうですが、旅客機のように、操縦士と副操縦士2人が常に、どちらでも操縦桿を操れる構造になっているのでしょうか。
こんなことを書くのは、もし仮に、操縦士の身体に急な異変が起きたとき、副操縦士が代わって操縦することができるのかを知りたかったからです。
2人の操縦士の身体に当時に急変が起きる可能性は考えられません。
下に埋め込んだのは”UH60”ですが、操縦席の様子がわかります。この機に関しては、2人の操縦士が操縦桿を操れる構造であることがわかります。
謎が解き明かされるのを期待しますが、うやむやのまま終わるような気がします。