2003/01/05 動画・箱根駅伝

今日は、本サイト内の「私の動画アーカイブス」コーナー(現在、このコーナーはありません)を更新しています。

 「私も見た!箱根駅伝2003」

これは、つい先日(2日)本コーナーで書いたばかりの「新春の風物詩・箱根駅伝」を私が実際にデジタルビデオカメラに収めてきたものを編集し、動画ファイルに変換したものです。

これまで長いこと箱根駅伝は見てきましたが、それはいずれもテレビのブラウン管越しでした。しかし、一度は生で選手が走るところを見ておこう、と出かけて行ったというわけです。

とはいうものの、なにぶんにも初めてのことで、どこで見たらいいものか見当もつかず、往路をテレビで観戦していたときに赤レンガの東京駅が画面に映ったことを思い出し、「東京駅近くの日比谷(ひびや)通りへ行こう」と大ざっぱに決めました。

選手たちが通過する時刻も知らないまま、おおよその勘で「午後1時半ごろだろう」とかなりいい加減の予想を立て、東京駅前、というよりも、皇居前の日比谷通りへ午後の1時頃に行ってみました。

ここからは、駅伝のゴール地点となる大手町の読売新聞本社前は信号でいうと3つほどとほとんど目と鼻の先にあり、「ここを選手たち通らないわけがない」と自信満々で待っていました。

が、通過時刻が近づいてきてもパラパラとしか駅伝ファンが集まってきません。私はそれを初めはその日の雪の天気のせいだと思っていましたが、どうやらそうでないことがわかってきました。

私と同じようにこの場所へやってきた一人の駅伝ファンの男性が「ここ(日比谷通り)をまっすぐ通っていくんですかね?」と話しかけてきました。私は「そうだと思うんですけど」と答えながら、急に自信がなくなってきました。

そういわれれば確かにヘンで、辺りには係員の姿もなく、閑散としています。駅伝が通るというのに、交通規制も全く敷かれていません。で、その男性が仕入れた情報によれば今年はコースが変更になり、日比谷通りを直進せずに右折するらしいことがわかってきました。

時計を見るともう1時を大きく回っており時間的な余裕は残されていません。私はその男性のあとを追うように、慌てて駅伝が近づいてくるであろう方角へ早足で進みました。

やや行くと通り沿いに人だかりが見えます。そして、交通整理をする警察官や係員の姿も見え、上空には、雪が降るような天候であるにも拘わらず、ヘリコプターが2、3機飛んでいます。今度こそ間違いなさそうで、初めてホッとした気分になりました。

あとで確認したところ、今年(だけ? それとも今年以降?)は東京駅手前で右に折れ、さらにそのすぐ先を左に折れて中央通りを直進し、そのまま日本橋を通過するコースに変更になったようです。

ちょうど東京駅周辺を迂回することになり、選手にとっては大回りになるわけですが、選手に日本橋を走らせる何らかの理由があったのでしょうか?

ともあれ、直前で気がつき、事なきを得ました。

本日の豆情報
家に戻ってから留守録しておいたビデオで、自分が観戦した地点を確認しました。それはちょうど日比谷通りを右折する箇所で、その部分は日本テレビの中継映像として今回の動画にも挿入しておきました。

この日、都心は日中でも気温が2度ほどまでしか上がらず、空からは間断なく雪が降るという走る選手並びに沿道で観戦するファンにとってもあいにくの気象条件でした。しかし不思議なことに、待つ間、私は寒さを感じることがありませんでした。それは、生で駅伝を見るというある種の興奮が体の中にあったせいかもしれません。

そしてほどなくして、先頭のランナーがやってきました。

待つ間、ラジオを持参していた人の情報で、先頭は8区までの山梨学院大から駒沢大に入れ替わっていることを知りました。ただ、これも不思議なことですが、どこが1位で来てもそれはさほど問題でないような気分になっていました。

テレビで見るのと違って、沿道で見ていると、どの大学の選手も対等に見えます。一人ひとりは母校のために必死で走っているわけですが、沿道のファンの前を走り抜けるときは独立したひとりのランナーとして私たちの目に映ります。いい換えれば、走るランナーの美しさが勝ち負けを超越している、ということになるでしょうか。

その証拠に、沿道を埋めるファンの間からは、どの選手に対しても分け隔てなく「ガンバレ~!」と声援が飛びます。

全ての選手が走り去ったあとは祭りが終わったあとのような淋しさが辺りを包み、期せずして誰かの口から「また来年会いましょう」という声が聞こえました。ここは同じように駅伝を愛する者にとっての「ゆく年くる年」の場であるのかもしれません

私は来年も沿道で応援しようと思いながら観戦地点をあとにしました。

私も見た!箱根駅伝2003

第79回東京-箱根間往復大学駅伝競争・結果

大学名総合往路復路
駒沢大11時間3分47秒(2位)5時間52分45秒(1位)5時間31分2秒
山梨学院大11時間8分28秒(1位)5時間31分6秒(3位)5時間37分22秒
日大11時間12分52秒(3位)5時間34分19秒(5位)5時間38分33秒
大東文化大11時間15分15秒(4位)5時間35分40秒(9位)5時間39分35秒
中央大11時間16分27秒(12位)5時間39分37秒(2位)5時間36分50秒
東洋大11時間16分56秒(9位)5時間38分28秒(4位)5時間38分28秒
東海大11時間17分5秒(5位)5時間36分16秒(13位)5時間40分49秒
順天堂大11時間17分13秒(7位)5時間37分12秒(10位)5時間40分1秒
日本体育大11時間17分31秒(6位)5時間36分21秒(14位)5時間41分10秒
中央学院大11時間17分33秒(11位)5時間38分53秒(6位)5時間38分40秒
神奈川大11時間17分57秒(8位)5時間37分49秒(11位)5時間40分8秒
拓殖大11時間19分5秒(14位)5時間39分56秒(7位)5時間39分9秒
帝京大11時間20分17秒(15位)5時間40分56秒(8位)5時間39分21秒
国学院大11時間22分40秒(13位)5時間39分45秒(15位)5時間42分55秒
早稲田大11時間22分42秒(10位)5時間38分50秒(16位)5時間43分52秒
法政大11時間27分秒30(18位)5時間47分9秒(12位)5時間40分21秒
亜細亜大11時間27分32秒(16位)5時間42分34秒(17位)5時間44分58秒
関東学院大11時間28分37秒(17位)5時間42分59秒(19位)5時間45分38秒
専修大11時間34分12秒(19位)5時間49分13秒(18位)5時間44分59秒
(※オープン参加の関東学連選抜は順位・記録ナシ)

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