前々回の本コーナーでは、カメラのエレクトロニックフラッシュ(ストロボ)について書きました。今回はその続編のような内容です。
私はフィルムの一眼レフカメラを使っていましたが、私のカメラは、ヤシカから発売されたコンタックス RTSとRTS IIです。
デジタルの一眼レフカメラに乗り換えたあと、RTSは下取りに出してしまいましたが、RTS IIは手元に残してあります。
これらのカメラで写真撮影を楽しんでいた頃、専用のストロボを購入しました。前々回書いたナショナル製(パナソニック ライティングデバイス株式会社)のストロボを購入する以前です。
購入したのは、”TLA20”という小型のストロボです。
このストロボの機能はシンプルで、オートのほかは、マニュアルで、発光量をLoとHiの2段階で切り替えて使うだけです。発光部は本体に固定されているため、バウンス撮影をするようなこともできません。
一番の持ち味は、小型で軽量であることになりましょう。単三電池4本で発光させます。
私は物持ちがいいといいますか、何十年も前に購入したストロボですが、今も問題なく使える状態にあります。
このストロボを、今私が使うソニーのミラーレス一眼カメラのα7 IIにつけて使ったところ、思いがけず、とても使いやすいことに気がつきました。
小さくて軽いストロボのため、常につけたままでもそれほど邪魔になりません。
オートとHiの発光は、撮りたいものがカメラから離れたときに使えるでしょう。
私の主な被写体は、家で飼っている猫二匹です。今日も、窓辺で寝ているので、このストロボで撮影してみました。
レンズは24ミリから240ミリのズームレンズで、その写真を撮った時は焦点距離が39ミリでした。ISO感度はISO160で、シャッター速度は1/50秒にしてみました。レンズのF値はf/5.6です。
この設定で、猫から2メートルぐらい離れたところから、ストロボの発光量をLoで撮影すると、いい感じに撮れました。猫が寝ている奥はすりガラスになっており、明るい陽射しで真っ白に写っています。
ストロボを直接発光させたときに生じる、いかにもストロボで撮影しました、といった感じがなく、強い影もできていません。カメラの設定とストロボの発光量が、私にとっては偶然ですが、うまい具合にいきました。
同じような写真を、前々回の本コーナーで書いたナショナルのストロボで撮ろうとすると、もっと面倒である(?)かもしれません。
思いがけず、思い通り以上の写真が撮れ、いい気分になりました。
途中でも書いたように、小さくて軽いストロボのため、カメラに常につけておいても邪魔には感じません。α7 IIにもマッチしているように見えます。
というわけで、愛猫をストロボで手軽に撮れる環境を思いがけずに手に入れることができました。