2012/02/19 切れ味のあるシグマのマクロレンズ

本日も、本コーナーは思いつきの独り語り「気まぐれトーク」の形式にて更新しています。なお、トークは前日の夜に行っています。

本日分の内容につきましては、音声ファイルでご確認下さい。で、そうされない場合は、下にトークを要約して書き起こしていますので、それをお読みになって、トークのだいたいの流れをご想像下さい。

なお、音声ファイルはMP3方式にて紹介しています。再生箇所は前後に自由に移動させることができるますので、下の書き起こしで見当をつけ、聴いてみたい部分だけを“つまみ聴き”するようなこともできます。ご自由にお楽しみ下さい(^ー^)ノ

インディの鞭の気まぐれトーク〔2012.2.18〕

トークを要約した書き起こし

今回も夜にトークをしている。もう口にするのも嫌になるほど寒い日が続く。トークをする今日(18日)で、「立春」からちょうど2週間になるという。だのに、なぜ…こんなにも寒いのだろう。

関東南部の当地はめったに雪が降ることはない。が、17日と18日。2日続けて雪が降った。あ゛! 16日の日中にも雪が舞ったので、3日連続になる。私の子供の頃には大雪になることも多く、年によってはなかなか庭に積もった雪が解けないこともあった。

寒いということで思い出したが、私が子供の頃、定期購読していた学習雑誌「科学と学習」にだったと思うが、近未来、地球は氷河期に入る、というようなことがよく載っていたのを思い出した。

現実にそんなことが起こったら、人類の存亡に関わるかもしれないほど多方面に影響が及ぶだろう。しかし、この未来予測は外れる傾向にあるのか、今は逆に地球温暖化への対応を求めるよう喧伝され、それだから、地球に優しい原子力発電に切り替えよう、といった声を聞かされる。

しかし、これも今になってみれば、「温暖化詐欺」に思えなくもない。

主犯格の一画を占めるのは必ずや原発推進派に名を連ねる支配者で、心配するほどでもないかもしれない地球温暖化を煽って人々の心に不安の種をまき、その上で、安全神話を刷り込み済みの原発を持ち出し、こちらの方が温暖化防止には有効ですよ、というような話をする。

その結果、暗示にかかりやすい人はそのウソにまんまと騙されて彼らの願うとおりの考えを持つに到る。彼らはしめしめと舌なめずりしながら自分たちが有する原発利権を担保しつつ、新たな原発を作って富を殖やそうと企んだのではないか、と悪い想像をしたくもなる。

嫌だねぇ。カネのことしかあたまん中にない原発擁護の奴らってのは。そんなに「原発LOVE」なら、原子炉の中に一家で暮らし、お父ちゃんは遠慮することないから燃料棒にむしゃぶりついて、骨まで愛してもらえばいいよ。

ここから先が本日分の本題になる。今回も話し慣れたカメラの話で、デジタル一眼レフカメラ(デジ一)に取り付けて使うレンズの話をしている。

今月の10日、私は新しくレンズを1本手に入れた。まあ、私の場合は、中古のレンズを手に入れたので、新品という意味の「新しい」ではなく、新しく私の所有物となったの意味の「新しく」になるが。

デジタルの時代になっても、写真の出来を左右する大きな要素のひとつがレンズであることは変わらない。このレンズは、素人がとても手を出せそうにない非常に高価なものから、中古であれば手に入れやすいものまである。

私も昔、フランスのアンジェニューというメーカーの、16ミリ・ムービーカメラ用のズームレンズを欲しいと思ったりしたが、その当時で100万円ほどもしたため、手に入れることは叶うハズもなかった。

Angenieux 25mm to 250mm Zoom Film Lens and Letus Elite Review

それが欲しかった当時は8ミリ映画の撮影を趣味にしており、フジカシングル8のZC1000というカメラはレンズが交換できたため、アンジェニューレンズ用にマウントアダプタだけは買い求めた。

今も手元にあるZC-1000用「アンジェニュー(レンズ)」マウントアダプタ

「いいレンズ」といっても、その価値を決めるのはそれを使う人で、その人の主見で決まる「いいレンズ」であれば、価格は関係ない、といえるかもしれない。

もちろん、高価なレンズであれば、いろいろな面で「いい」かもしれないが、それに比べれば劣る部分が多くあっても、使っていて楽しいとか、ほかのレンズにはない味のようなものを感じ取れれば、その人にとっては“いいレンズ”になる、かもしれない。

そんな風に自分をごまかしつつ、私はまた“未知のレンズ”を1本手に入れた。今述べたように、私が今回手に入れたのも中古レンズで、値段は1万5千円ほど。だから、100万円の資金があれば、66本ぐらいは手に入る。

冗談はともかく、今回私が購入したのは、日本のレンズメーカーでカメラの製造販売もするSIGMA(シグマ)から出ている「MACRO 50mm f2.8 EX DG」

MACRO 50mmF2.8 DG

メーカーのサイトにある説明によれば、このレンズは、今から20年以上も前の1990年に開発され、その後、デジタル化に対応するレンズに磨き上げたそうだ。

シグマのレンズといえば、ちょうど1年ほど前、望遠ズームレンズを一旦中古で手に入れたが、自分が期待したような写りではなかったため、カメラ店に無理をいって引き取ってもらったことを思い出す。それ以来のシグマ製レンズになる。

はじめからこのレンズが欲しいと狙いを定めて中古品を探し求めた末に手に入れたのではなく、それとはまったく逆で、このレンズの中古品があるのをたまたま目撃し、そのあとにこのレンズについての評判を調べ、売り切れてしまうと次にいつ出物があるかわからないので、急いで手に入れた。

私は、昔から焦点距離が50ミリのレンズが好きだ。ファインダーを通して見える画像が、肉眼で見る対象物とほぼ同じように見え、一番人間の眼に近い特徴を持ち、標準レンズとされる。

昨年の11月に、キヤノンの50ミリを1本手に入れているので、昔から使っているカール・ツァイスのプラナー 50ミリ F1.4とあわせ、3本になってしまった。

今回のレンズがほかの2本と大きく違うのは、レンズ名の一番はじめについているように、「マクロ」機能が搭載されていること。私はこれまで、マクロレンズは使ったことがなかった。だから、花などを接写したいときは、プラナー50ミリにクローズアップレンズをつけて撮影していた。

それで、いつかマクロレンズが欲しいと思っていたが、出会い頭のようにシグマのレンズと出会い、ほとんど勢いで購入した。

手に入れてまだ10日足らずのため、このレンズの持ち味を充分に知るところまではいっていないが、たまたま雪が降ったこともあったりして、このレンズを積極的に使って試し撮りをしている。

ほかの2本は、F値といってレンズの明るさを示す数値がf/1.4。この数字が小さいほどいわゆる明るいレンズになる。その持ち味を活かすため、絞りを開放にして撮影すると、フォーカスの合う被写界深度が非常に狭くなり、前後のボケが大きくなる。

その点、私が手に入れたシグマのマクロ50ミリは、F値がf/2.8なので、ほかの2本より2段分暗い絞り値からスタートすることになり、その分、前後をぼかすような表現には向いていない。とはいえ、マクロ撮影で被写体にくっつくぐらい近づいて撮影すると、被写界深度は極限まで狭まり、フォーカスが合うのが1点で、ほかはボケた画像が得られる。

肝心の写り具合だが、これが想像を遙かに超えたもので、とても驚いている。はじめの方でも述べているように、レンズにはピンからキリまであり、このレンズは一番低価格に近い位置づけになるが、価格では割りきれない味をこのレンズも持っているように個人的には感じた。非常に良い買い物ができたと思って喜んでいる。

今日(18日)の日中に室内で試し撮りした一枚の写真を見ながらトークをしているが、何気ないその一枚を見たとき、私は写りの良さにハッとさせられた。

昔は、レンズは開放より1段とか1段半ぐらい絞るとより写りが良い、といった話を聞かされた。それが、このレンズの場合は、開放F値のf/2.8でも実にシャープな写りをする。デジタル時代になり、アナログ時代に信じられたレンズに対する常識が確実に変わってきているのだろう。

解像感に優れるというのか、クッキリ、ハッキリと写っている。また、色彩もハッキリと出ている。コントラストがやや強調されるのかもしれない。それだから、何気ない対象物が非常によく見える。ただ、F値がそれほど小さくないため、マクロ以外の通常の撮影では、絞りを開放にしても背景のボケは多く望めない。

あとは、私の好きな焦点距離50ミリのレンズ3本をどのように使い分けるかだ。簡単なのは、ボケの表現が欲しいときはF値がf/1.4のレンズを使い、しかも、絞りを絞ってもf/2.0とかf/2.5ぐらいで撮影するといいだろう。

また、接写をしたいときは、これからはシグマのマクロ50ミリの出番となる。また、通常の撮影対象でも、クッキリと切り取りたいときはこのマクロを持ち出すかもしれない。

途中でも述べたように、一眼レフ、あるいは一眼カメラの場合、レンズが交換できることを活用し、以下に的確なレンズで撮影できるかで結果に違いが出るのだろうと思う。

まあ、私の場合、これまでそのことに特別注意を払って撮影してきたわけではないのでエラそうなことをいえたものではないが。これからは、そのへんも考えてレンズと向き合おうと考えたりしている。

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