安倍カルト教の騙しテクニック

安倍晋三元首相(19542022)が銃撃されて死亡する事件が起き、その事件の容疑者が、統一教会に言葉ではいい表せないほど強い憎しみを持ったと供述しました。

容疑者は、教会幹部の狙撃を試みましたが、それが果たせないことを悟り、日本に教会活動を持ち込んだ岸信介18961987)を母方の祖父に持つ安倍氏を手製銃で殺すことに成功しています。

この衝撃的な事件が起き、原因に、統一教会と自民党清和会に分かちがたい深い関係があることが明るみにされました。事件が起きるまでは、その関係にまったく気づかなかったり、気づきながら、特別な問題とは考えなかったりした安倍氏の支持者には、大きな衝撃となったでしょう。

政治にあまり関心を持たず、テレビや新聞の報道にも疑いを持たない人は、マスメディアの報道を信じやすく、そのマスメディアで安倍政権を好意的に取り上げれば、疑いも持たず、安倍支持であったりしたでしょう。

私は、安倍氏が初めて首相になった第一次安倍政権のときは、政治やマスメディアの裏を考えることもせず、今になっては能天気すぎる態度で、安倍政権をそれなりに認めていました。

その当時の私の立ち位置は、本サイトでも、そのときどきに更新していますので、当時の更新をあたってもらえればわかります。

私の考えが変わったのは、それまで野党だった民主党が政権の座についた、少しあとぐらいだったでしょうか。

あるいはそれより少し前かもしれません。

安倍政権が1年ほどで終わり、次の自民党総裁を決めることになりました。そのときのことを思い出しますと、自民党は有権者の目を意識し、総裁候補を何人も立て、テレビ朝日の番組「サンデープロジェクト」などにも候補者が出演し、それぞれの考えを闘わせるところを視聴者に見せることもしました。

それでも、総裁選への関心は高まらないことを、私は本サイトで冷ややかに書いた記憶があります。

別の視点で政治を見るようになったことで、自民党的なものに疑いを持つようになりました。

その過程で、自民党の中の主要派閥である清和会が、今の自民党を、そして、日本の政治を牛耳っていることを認識しました。その清和会が、韓国で出来たカルト宗教の統一教会と深く結びついていることも知りました。

自民党寄りの考えを持っていたときは、産経新聞の論調に違和感を持ちませんでしたが、自民党から気持ちが離れたあとは、産経新聞の論調が、清和会を応援するもので、それは、統一教会ともつながるものであると理解しました。

産経新聞で自分の考えを広めることをしている「産経文化人」の代表といえば櫻井よしこ氏(1945~)です。

櫻井氏は、いつも命令口調で、「〇〇せよ」と自民党に注文を出すようなことを書きます。櫻井氏の正体を知った以降は、見出しを見るだけで、中身はまったく読んでいません。

櫻井氏に特徴的なことは、「安倍絶対」であることです。安倍氏を信頼し、安倍氏以外には日本の政治を任せられない、というような論調です。

櫻井氏は、自民党支持者ではありません。自民党の一派である清和会の支持者なのであり、その象徴である安倍氏の絶対支持者です。

【櫻LIVE】第500回 – 安倍晋三・元内閣総理大臣 × 櫻井よしこ(プレビュー版)

自民党であっても、ほかの派閥であれば、厳しい注文を出すか、馬鹿にするか、無視するかです。

象徴的なのは、総裁選で何度も争った石破茂氏(1957~)には冷淡であることです。

吉本の芸人らは、多くが安倍信者でした。彼らがしゃべったことが記事になってYahoo!ニュースから拡散されました。その多くが、安倍擁護で、森友学園問題のときも、桜を見る会問題のときも、彼らは安倍擁護を盛んにしました。

その一方で、石破氏らには常に批判的な態度に終始した印象です。

櫻井氏に通じるようないわゆる「産経文化人」が産経新聞の紙面にのさばっています。

彼らは、共産主義を徹底的に嫌う態度を採りますが、これは、統一教会の政治部門を担う国際勝共連合の態度と同じものです。

それが、どこまで貫かれた態度であるかはわかりません。表向きそのような態度を採るだけで、裏では共産主義とも通じているのかもしれません。

しかし、彼らは、反共を旗印とし、そのことによって、その旗印に靡きやすい政治思想を持つ者を自分たちの側に取り込むことをしてきました。

第二次安倍政権が続いていたときのことを思い出してみてください。

国内政治において、安倍政権にとってよろしくない事態になると、決まって、北朝鮮が日本海や日本列島を超えるミサイルを発射することが起きました。

すると、安倍首相は、毅然とした面構えをマスメディアのカメラの前で作り、「敵の脅しは断じて許すことができない」などと述べ、右寄りの考えを持つ人たちから喝采を浴びました。

北朝鮮のミサイル発射で安倍総理「絶対に許せない」(16/06/22)

そのたびに、マスメディアは世論調査を行い、安倍政権への支持率が上がった、と報じました。

多くの国民は報道にすっかり騙されましたが、今にして思えば、これらは、北朝鮮をだしにした安倍の演技だった、と理解すべきことです。

安倍政権と北朝鮮のミサイルを揶揄し、安倍氏が北朝鮮に電話し、ミサイルを発射してもらっている、という声も一部にはありました。真偽のほどはわかりませんが、タイミングが良すぎるため、あながちデタラメな話でもなさそうに思えなくもありません。

実際のところ、多くの北朝鮮ミサイルは、北朝鮮と日本政府が「発射した」「発射された」といっていただけで、実害はなく、発射された証拠も示されませんでした。

もっと穿って見れば、今の新コロウイルスと一緒で、ないものをあるとしている、だけだったのかもしれません。

自民党が与党の座を奪われ、下野していた時代は、自民党の清和会とつながる統一教会、および、国際勝共連合が、マスメディアを巻き込んで、政治的な動きを隠さなかったといえましょう。

統一教会は、単体でも思惑を持つでしょうが、彼らはあくまでも、橋渡し的な存在と見た方がいいです。いいかえれば、ある勢力の思惑を実現するために動く組織です。

統一教会を間に入れて日本を操る勢力があるということです。私には、それが「〇〇という勢力」だと確信を持っていえません。

ある人はそれを、中央情報局(CIA)といいますが、逆に考えれば、CIAだけなのか、と思わないでもありません。

いつの時代も、表から見える動きがすべてではなく、どんなことも、裏の力によって起こされている、と見る必要があります。

それらについて、表の世界で表に出すと、裏の勢力の支配下にあるマスメディアには、たちどころに陰謀論とされてしまいます。しかし、ものごとをつぶさに見ていけば、陰謀論で片付けることができないことに気がつけるはずです。

ある勢力がある国を操ろうとするときは、同じような手口を使います。その国の中に対立するふたつの勢力を作り、その対立を煽り、どちらに転んでも勢力にとって都合の良い状態にします。

古くは、米国の独立戦争がそうだったとされます。武器商人は、北軍と南軍の双方に武器を売り、利益を上げています。

それらの勢力は、肩を持ちたい勢力が政権の座を失うと、それを取り戻すため、全精力を傾けます。

古くは、絶対的なカリスマ性と政治力を持っていた田中角栄19181993)と彼の派閥を失墜させるために起こされたのかもしれないロッキード事件1976)を上げることができるでしょう。

[昭和51年2月] 中日ニュース No.1153_1「ロッキード献金事件 -ついに証人喚問へ-」

誓いところでは、といっても10年ほど前になりますが、自民党が下野した時です。少しでも早く自民党を与党に戻すため、あらゆる政治的工作がされました。

そのひとつは、民主党政権のときに起きた尖閣問題であり、中国漁船を巡るごたごたです。

このときはマスメディアが全面的に自民党清和会への協力をしています。協力するよう、上から圧力を受けた結果かもしれません。

私はテレビのワイドショーは見ませんが、新聞のテレビ欄で動向をチェックしていましたので、当時のことは憶えています。

あるときは、1000隻もの中国漁船が尖閣諸島周辺の海域に向かっている、と衝撃的に報じ、人々の危機感を煽りました。それを聴いた右寄りの人は、マスメディアの報道の真偽を確かめず、「中国断じて許すまじ」「中国に弱腰の民主党に死を」と口走る者が多くいたでしょう。

マスメディアの報道はまったくの誤報、いや、虚報でした。その時期に中国で禁漁となり、よい漁場を目指して出港していっただけなのでした。

政権奪還のために、国会で悪目立ちしたのが安倍氏であり、安倍氏の子分の下村博文氏(1954~)でした。

今回の騒動で、統一教会と結びつきが強かったふたりが、政権奪還のために悪目立ちしたのは偶然ではないでしょう。

自民党一辺倒ではなく、少し引いたところから日本の政治を眺めることで、表のメディアが伝えるものとは別の見え方がします。

伝える側のマスメディアにしても、今になって統一教会が自民党清和会と癒着するのは問題とするのでなく、それ以前からその癒着は続いていたわけですから、以前から問題にすべきでした。

今の問題は、日本を正しい方向に導くべき役目を負うマスメディアが、その使命をまったく果たせなかった故に起こり、続いている、と強く自覚すべきです。

産経新聞にはそれを求めても無理です。産経は、自民党清和会の機関紙のようなものであるからして、統一教会や国際勝共連合とは一蓮托生の関係にあるのですから。

「産経文化人」の櫻井よしこ氏は、そららの思惑を実現させるためにカルト宗教の機関紙である産経紙面に文章を書き、右寄りといいますか、統一教会・国際勝共連合寄りに動いている人です。

彼らは憲法改正を要求しますが、改正内容をよくよく吟味しなければなりません。

右寄りの人が、「憲法改正賛成」と改正を急がせますが、改正されてみたら、統一教会が望む形の改正だった、では取り返しのつかないことになります。

それを承知の上で、櫻井よしこ氏ら産経文化人は、それを要求しているのです。

今回のことで、右寄りの人が、これまでいかに、安倍氏に騙されてきたことに気がついたでしょう。この上、安倍氏が敵対視するそぶりをした韓国で生まれたカルト宗教が望むような憲法改正をされたのではたまったものではありません。

人間誰しも、騙されることはあります。しかし、騙されていたことに気がついたなら、それ以後は、すべてのことを疑うぐらいのつもりで、しっかりと物事を見ることをお勧めします。

第二次安倍政権が続いていた時代、今の若い世代は、多くが安倍氏を支持していると聴き、嘆かわしい気持ちになりました。安倍政権の時代に就職できた人は、それだけで安倍氏支持になった(?)のかもしれません。

第二次安倍政権が始まるのにあわせて自民党が作ったCMを動画で見ることができます。

【自民党 新CM(30秒Ver.)】「日本を、取り戻す。」

多くの国民、中でも、安倍氏の支持者は、このCMを好意的に受け止めたでしょう。しかし、安倍氏が動画の中で繰り返す「日本を取り戻す」ですが、今となっては疑わしいです。

安倍政権は、韓国で出来たカルト宗教の統一教会とガッチリ手を結んでいました。そして、その教会は、日本を操る勢力とは協力関係にありました。

それでも、安倍氏が本気で「日本を取り戻す」気があったのなら、日本を操る勢力ときっぱり手を切る必要がありました。それでこそ、独立した日本を取り戻せるからです。

実態は、日本は操られることに従ったままで、取り戻す幻想を日本国民に植え付けることだけしかできませんでした。

安倍氏が目指したのは自分の政権の延命で、そのため、それまで以上に統一教会との関係を深め、それに、日本のマスメディアや官僚が協力したのでした。

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