2003/02/16 「新日曜美術館」有元利夫特集

今日の「新日曜美術館」(日曜美術館)(NHK教育/日曜09:00~10:00 再放送20:00~21:00)は、私が個人的に好きな画家・有元利夫を取り上げており、その放送をしっかりと見ました。

実は今回の番組放送の情報は、2月7日の産経新聞の記事で事前にキャッチしていました。で、その記事には番組で取り上げるまでのちょっとした裏話のようなことが書かれています。

普通はどのような段取りを経て一つの番組が作られるのかは知りませんが、今回の場合は、昨年11月から今年の1月にかけて東京・丸の内にあります東京ステーションギャラリーで開催されていた「有元利夫展 花降る時の彼方に」で彼の人気ぶりを目の当たりにした当番組のディレクターが企画を立案されたそうです。

2002/11/30 有元利夫展

ここ2日ほどかかりっきりになっていた新しいOS(基本ソフト)Windows XP導入に伴う作業が落ち着いてきたため(といいつつまだ終わってはいませんが)、これまで書けずにいた話題を書くことにします。先日(11月27日)見てきた展覧会の話です。

今年は寒くなるのが例年になく早く、汗ばむような陽気から肌寒い毎日へと一変してしまいました。そのため、本来であれば一年の中でも最も過ごしやすいはずである秋がどこかへ行ってしまいました。

ですので、「芸術の秋」といったいい方もどこかいいにくい面がありました。そんな季節の締めくくりの時期に行った展覧会は、私が大好きな画家・有元利夫の展覧会『有元利夫展』です。

2000/11/24 天才びと・有元利夫

有元利夫という画家がいます。ご存じでしょうか。

彼は15年ほど前(1985年)に38歳の若さでこの世を去ってしまっている画家です。ある人は彼を天才といいます。よく「売れる絵と本当にいい絵とは別」というようないい方がされたりしますが、彼の場合はそれが奇跡的に両立しています。そうしたことから“天才的であった人なのかもしれません。

私が有元さんを知ったのは、数年前に見た「日曜美術館」(NHK教育/日曜9:00~10:00)でした。

2002/10/01 泡沫人?秋山祐徳太子

今日の地方紙・ブックレビューのコーナーに、私の関心を引く書評が載っています。

美術家・秋山祐徳太子19352020)の近著『泡沫傑人列伝 知られざる超前衛』二玄社/1500円)の紹介記事です。

私が秋山の存在を知ったのは、毎週日曜日に放送されています「日曜美術館」にゲストで出演された時です。

忘れもしません。1989年5月21日の放送で、その日は画家・牧野邦夫を紹介しました。私はそれまで聞いたことのない名前の画家でしたので、午前9時からの放送は寝転がって何の気なしに見始めました。

孤高の画家 牧野邦夫

まさかないだろうという気持ちで「まきのくにお」と入力し、「牧野邦夫」と変換してみる。続いて検索のボタンをクリックする。思いがけず、彼牧野邦夫のサイトが見つかった。正直いって驚いた。まさか本当に見つかるとは思っていなかったからだ。ネットを始めて3カ月(1999年11月下旬時点)、これまでこの名前を検索しないでいたことが不思議なほどだ。

私が初めて彼の名前を知ったのは、「日曜美術館」(NHK教育)でだった。今回彼のサイトで確認したら、その放送があったのは1989年であったらしい。ちょうど10年前ということになる。その放送を見て、鳥肌がたったのを今でもよく憶えている。「こんな画家がいたのか」と。その時の放送はビデオに収めてあり、その後何度も繰り返して観ることになる。

その放送があった翌年、彼の作品を実際に観る機会に恵まれた。新宿の小田急百貨店内の「小田急グランド・ギャラリー」で開かれた『牧野邦夫展』でである。

それまで彼の作品を幾度となくビデオで見ていた私は、会場で実物を目にしたとき、何とも不思議な懐かしさを覚えた。また、その会場内で自分ほど彼の作品を識る者は他にいないだろう、というヘンな自負も持った。

その時に会場脇の売店で買った『見る人間・牧野邦夫』(牧野千穂 著)は今も手元にあるが、繰り返し読んだこともありボロボロになってしまった。この本の中に、次のようなことが書かれている。牧野邦夫という人間を端的に表現していると思われるので、引用させていただく。

Nちゃんからおおよそのことは聞いていたので、普通の絵描きさんとは少し違う人だろうとは思っていたが、ドアを開けてくれた牧野の顔を見て、これまでに出会ったことのない、まったく異質の世界の人だと感じた。強く鋭い視線で見られると、そこが痛くなりそうな気がした。澄んだ目と、身体全体から髪の毛が逆立ちそうなピリピリした緊張感が伝わり、ただでさえ固くなっている私は怖いと思った。(『見る人間・牧野邦夫』p.4)

私は、レンブラントよりもスタートが30年遅れている。従って、彼のような絵を描くためには、63歳で死んだレンブラントよりも30年余計に生きなければならない。

これは彼が残した言葉だ。彼はレンブラントを心から尊敬し、少しでも彼に近づこうとしていたのだ。残念ながら牧野は90過ぎまで生きることはできず、61歳でこの世を去っている。先に書いた「日曜美術館」の中でゲストの秋山祐徳太子氏は、「それは、牧野さんが師であるブラントの影を踏まずの精神で、師よりも2年早くこの世を去ったということなんでしょう。この辺りにも牧野さんの優しさを感じます」といい表している。

2011/11/21 建築家・安藤忠雄さんのペインティング動画

いつもは“気まぐれトーク”をして、自分のトークを自分で聴きながら文章に書き起こす形で更新をしますが、今回はトークはナシで、いきなり文章による更新をしています。

昨日、おとといの2日間をかけ、動画を1本作りました。今回はその紹介です。内容は、私が描いた主に有名人を中心とする「ポートレイトの小箱」用のポートレイトを描く過程を撮影した動画です。今回は、建築家の安藤忠雄さんを描かせてもらいました。

2012/05/06 静止画96枚で作った井川遥さんの動画

本日は、新聞に載った有名人の写真を素に、自分の眼と手を訓練する目的で描く「ポートレイトの小箱」用の絵を描く過程を動画にしてみましたので、紹介いたします。

描くのに使っています絵具は、アクリル絵具です。この絵具は水で溶いて描くことができ、しかも、油絵具とまではとてもいかないものの、多少は厚く塗ることもできます。しかも、あっという間に乾いてくれますので、この種の絵を描くのには最適な絵具です。

今回は、女優の井川遥さんを題材に使わせてもらっています。描く際、私は特別美醜にこだわりません。年輪を感じさせるような顔が描きやすく、描いていても絵になります。逆に困るのは、まだ経験の浅い若い人で、人間的な厚みを持たせるのに苦労します。井川さんは、描いていて顔の造りがとても整っているように感じました。唇が肉感的で魅力があります。

ポートレイトの小箱:井川遥
ポートレイトの小箱:井川遥

2002/09/05 横尾忠則展

関東地方はまだまだ暑い日が続き、昨日も最高気温が30度以上の真夏日となりましたが、その暑い中、思い立って東京都現代美術館へ出かけてきました。

お目当ての展覧会は、「横尾忠則 森羅万象」です。

横尾忠則 森羅万象 』展のチラシ(表)

2014/08/11 ベラスケス作品を画集動画で考える

動画をひとつ作りました。スペインを代表すると同時に、19世紀のフランスの画家、エデュアール・マネにいわせると「画家の中の画家」であるそうな17世紀スペインの画家、ディエゴ・ベラスケスの画集を紹介する動画です。

今回は、その動画を作るきっかけとなった話です。動画の中で 私がしています拙い語りでも触れていますが、7月26日に放送になったテレビ東京の美術番組「美の巨人たち」を見たことがきっかけです。

2014/08/07 ベラスケスの画集を動画に

本日は、私が作った動画をひとつ紹介します。「ベラスケス」というのが何者かわかっている人にとっては、動画のタイトルを見ただけでどんな動画か想像がつくだろうと思います。

ディエゴ・ベラスケスは、スペインを代表する画家で、フェリペ4世がスペインの国王だった時代、国王の肖像画を描くことを唯一許された宮廷画家です。

7月26日、「美の巨人たち」は、ベラスケスがローマで描いた『ヴィラ・メディチの庭園』を取り上げました。

私はいつものように、録画し、あとで再生させて見ました。そして、見ているうちにいろいろと疑問がわきました。そこで、昔に手に入れた画集を何冊か見ました。その1冊が、今回動画で紹介してる画集です。ベラスケスが生まれて生涯を送ったスペインで編集されて発行された画集です。手に入れたのはおよそ20年前の1995年1月4日です。

番組で伝えられたことに関する私の疑問を確認する目的でこの画集を開きましたが、見ているうちに、画集そのものを動画で撮影し、それを紹介してみようという私の無駄なサービス精神も手伝って、今回の動画が生まれました。