やや久しぶりに、自分の声を収録し、簡単な編集をして音声ファイルにすることをしました。
収録に使ったテキストは、本コーナーで月の動画を撮影したことと、それに使ったカメラについて書いた投稿です。
声の収録には、ZOOMのフィールドレコーダー、F2とそれに付属するラベリアマイク(ピンマイク)を使いました。

今回、ひとつだけ「工夫」したことがあります。マイクは胸元の中央付近にするのはいつも通りですが、マイクの先についているスポンジ製のウィンドスクリーンを外してみました。
それがついていることで、どれくらい、収録する音声に影響があるのか、ないのかはわかりません。それを自分なりに確認する意味で、今回は何もつけない状態で収録しました。
F2が32bit floatで録音できることは、F2について書くときはいつも書いています。この機能の凄さは、実際に使ってみないと、いくら文章で書いても伝わらないかもしれません。
この技術についての説明で多いのは、大きな音でも音割れしないといったことです。
私の場合はそれとは逆で、小さく録った音を、あとで大きくすることができることに一番の恩恵を感じています。
収録した音声ファイルは、私が使う音声編集ソフトのiZotopeのRX 10 Standardで取り扱います。
自分の声を何度も収録し、それを編集することを何度も試したことで、自分の声の「修正」にどんなことをすればいいか、自分なりにわかるようになりました。
はじめは、自分の声の大きさを大きくすることです。Gainを上げればいいことになりますが、それを私は、Loudness Controlに任せます。
いくつもあるプリセットから、声量の調節に、私はPodcast Deliveryを使います。このプリセットの設定は次のようになっています。
- True Peak〔dB〕:-1.0
- Integrated[LKFS]:-16.0
- Tolerance[LU]:0.5
次は[De-ess]を適用します。これをすることで、サ行の言葉を発音するときに発生する耳障りな歯擦音を減衰・除去します。
続いては、[Mouth De-click]の適用です。これにより、唇や舌から発生するノイズの減退・除去できます。
これで完成としてもいいのですが、今回はもうひと手間かけています。それはイコライザーをかけることです。
Native Insturumentsが提供する”Ozone 11 Equarizer(Ozone 11 EQ)”というプラグインが無料で手に入れたとき、本コーナーで取り上げました。
それを自分なりの使い方で使ってみました。若干適用しただけなので、違いはわずかでしかないと思います。
以上の工程を経て完成した音声ファイルを下に埋め込みます。
自分の声を収録・編集することだけですが、これも、自分なりに工夫すると、なかなかに奥が深いものだと思わせられます。
F2と付属のラベリアマイクでこの程度の音に録ることがわかれば、これからも、積極的に活用できそうです。