少し間が空きましたが、また、自分の声を収録して確認することをしました。
声の収録に使用したのは、ZOOMのフィールドレコーダー、F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)です。マイクの位置は、胸の中央付近にしました。
声を収録するのなら、この組み合わせが最も手軽で気に入っています。F2は32bit floatで録音できるのが何といっても強みです。
ほかの人は、24bitの録音で何も問題がないかもしれません。私はもう、32bit float以外で自分の声を収録しようとは思いません。
32bit floatで収録した音で、私のように小さい声の場合は、あとで適正な音量に修正する必要があるとして、それを面倒に感じる人がいるかもしれません。
私は音声の編集にiZotopeのRX 10 Standardを使っています。このソフトには音量を自動的に揃えてくれるLoudness Controlがあります。これを使えば、用途に合わせた音量に自動で合わせてくれ、面倒なことはまったくありません。
今回、声を収録するのに使ったのは、今週火曜日(14日)に更新した本コーナーの文章の途中までです。本更新では、動画の撮影における色表現について書いています。
まずは、収録した私の声にLoudness Controlをかけただけの音声を下に埋め込みます。RX 10のLoudness Controlにはいくつものプリセットが用意されています。
その中からPodcast Deliveryを選んでいます。このLoudness ControlのTargetは以下のような設定です。
- True Peak〔dB〕:-1.0
- Integrated[LKFS]:-16.0
- Tolerance[LU]:0.5
今回、自分の声を収録してみようと考えたのには理由があります。それは、新しく手に入れたプラグインを試してみたかったことです。
それは、今であれば、Native Insturuments経由で無料で入手できる”Ozone 11 Equarizer(Ozone 11 EQ)”というプラグインです。
私は以前に、何か別のプラグインを得るために同社のアカウントを作ってあったようで、その分、少ない手間でプラグインをダウンロードすることができました。
私が使うRX 10にもあらかじめEQは入っており、これまでに、自分なりの使い方をしてきました。
新たに手に入れたOzone 11 EQは、それよりも使いやすく、機能も向上しているように感じます。
本来は、音楽を演奏する楽器の聴こえ方を調節するのに使ったりするものなのでしょう。私はそれを、収録した自分の声の聴こえ方を調節するのに使ってみました。
使ってみておもしろいと思ったのは、Windowsの場合は[Alt]キーを押しながら画面をクリックすることで、独自の波形のようなものが現れることです。
この山を左右に移動させることで、聴き取りにくい部分を見つけることができます。見つけたら、その部分にノードを追加し、その部分のGainを下げることで、音の修正が簡単にできます。
やりすぎはまずいでしょうが、若干の調節であれば、それほど問題にならないのでは、と素人の私は考えたりしています。この作業も、繰り返すことで、自分なりのコツが掴めるかもしれません。
そんな風にして、自分なりのやり方でOzone 11 EQをかけた音声を下に埋め込みます。このプラグインにはGain Matchがあり、EQをかけることでGainが変化した場合は、元のGainに合わせることができます。
EQをかける前とあとの音声を聴き比べても、違いがわからないかもしれませんね。
見方を変えれば、ZOOMのF2で録った音が、それだけ良い状態に録れていることになる、と良いほうに考えておくことにします。
今回のことをしてみて、F2の利便性を再確認することができました。自分の声を収録するのなら、私にはF2以上のレコーダーはないです。