関東から西は、太平洋側を中心に春がひとっ跳びにやって来ました。気温は人の心にも影響を与え、暖かくなると何とはなしに気持ちがウキウキしたりします。
私の場合は特別ウキウキしてもいないのですが、少しは気温の変化に影響されたのでしょうか。新しいPC用のスピーカーを購入し、数日前から使い始めました。
どの分野でも趣味の世界は奥が深く、中でもオーディオはお金のかかる趣味で、凝りだしますと、お金に羽が生えて飛んで行ってしまいます。
私は昔も今もオーディオ機器に接する生活をしています。が、私の場合は音質の良し悪しというものへのこだわりは、実に幸いなことに、ほとんどありませんで、「まあ、聴ければいいかぁ」とよくいえば大らかに考え、同じ機器を壊れるまで使ったりしてきました。
一方、こだわりの強い人は、たとえばスピーカーをつなぐケーブルも研究し、どうしたらより良い音になるか試行錯誤したりするようです。趣味の世界ですから、本人が納得するまでこだわるのは悪いことではありません。
そうしたこだわりを持たない私ですから、「PCのスピーカーの鳴りがもうひとつだな」と思って新しいものに換えた、わけではありません。様々な情報に接することのできるネットの「価格.com」へは連日通っていますが、「たまにはカメラ以外のコーナーも覗いてみよう」と、次に立ち寄ることの多いPCのコーナーをあてもなく覗いていました。
しばらくいろいろ見ているうち、PC用スピーカーに吸い寄せられ、「春になったことだし」と春のせいにして、新しいPCを購入したい気分満々になってしまいました。
PCスピーカーもピンからキリまでありますが、高いスピーカーを買うつもりははじめからありません。そこで、安く、なおかつ評判の良さそうなスピーカーの物色を始めました。その結果見つけたのが、今回購入し、数日前から鳴らし始めたスピーカーです。
そのスピーカーの製造と販売をしているのは「Edifier(エディファイア)」というメーカーですが、私はこれまでほとんど聞いたことのないメーカー名で、はじめはどう読むのかもわからなかったほどです。どうやら中国のメーカーらしく、あちらでは「漫歩者」と表記するのでしょうか。
同社の”R1000TCN”というモデルの評判が良いように感じ、ほとんど直感でこれに決め、早速購入して使い始めてしまったというわけです。
音の良し悪しにこだわりがない私の評価ですので、その程度に考えて欲しいのですが、「とても良いスピーカー」だと思います。不満はありません。造りも非常にしっかりしていて、この材料費だけで価格に見合ってしまい、「儲けをどうやって得ているのだろう?」とつい要らぬ心配までしてしまうほどです。
主にPCを使って音楽を聴くために作られたスピーカーで、私は“iTunes”に登録してある手持ちのCDとアナログ・レコードをデジタル化した音楽や、ネット経由のラジオ放送を新しいスピーカーで楽しみ始めました。
ちなみに、このiTunesですが、先月の初めに、PCを動かすOS(基本ソフト)をWindows 8 に変更しました。
このOSを使うことで、特別にほかのソフトを入れずに音楽が楽しめるようになっています。ですので、OSの再インストール後、しばらくはiTunesを入れずに過ごしました。しかし、それではどうしてもiTunesに登録してある音楽を手軽に聴けないように感じ、iTunesをインストールしました。
このソフトは手間がかかり、それぞれのアルバムの顔であるアルバムのジャケット写真を表示させ、それを見て希望のアルバムを選ぶように使っていますが、そのアートワークが表示されないアルバムが十数枚、あるいはもっとできてしまい、その手直しに数日間かかりました。
音の良し悪しは主観の問題で、自分でいい音だと思えばいい音に聴こえてしまいます。何度も書いていますように、私は音色に神経質なこだわりがありませんので、安価に手に入った新しいスピーカーから発せられる音色に満足しています。
昨日の夕方、本コーナーの画像の更新をしながら、このところ好んで聴くことの多いモダン・ジャズのドラマー、アート・ブレイキー(1919~1990)のリーダー・アルバムを聴いたりしました。
ほかに、昨日はアルファベットが近い女性ヴォーカリスト、アニー・ハズラム(1947~)を聴いたりしています。彼女の伸びやかのある歌声に男性陣のバックコーラスが重なり、かなりいい気分で聴くことができました。
このように新しいスピーカーを使いだしたわけですが、これまで使っていたスピーカーも問題なく使えます。購入して10年以上経っていますが、当時の金額で、今回購入したスピーカーの数倍はしました。そこで、お払い箱にするのはもったいないということで、今後は、iPod専用のスピーカーとしてもうひと頑張りしてもらいましょう。