プラナー50ミリ今なお現役

本コーナーで少し前、江崎玲於奈氏が、ご自分の技術が搭載されたソニー製のラジオを50年以上使い、今も使い続けている、というようなことをかきました。

その投稿の中でも書きましたが、私も物持ちは良いほうです。元来が新しもの好きですので、資金に余裕があるのであれば、次から次へと新製品に手を出したいところです。

しかし、自由になる資金が少ないため、それが機械類であれば、壊れるまで使い続けることになり、結果的に物持ちが良いといういい方で落ち着く、というのが偽らざるところです。

今回は、そんな物の一つについて書きます。それはカメラのレンズです。

描きたい欲求高まる

関東でもまだ猛暑が続いていますが、それでも9月に入ったこともあるのでしょうか。絵を描きたい欲求が高まっています。

私が絵を描くのに使う画材は油絵具です。扱いが難しく、私は長い年月接してきましたが、未だに使いこなせていません。

わからないときは、私が最も敬愛する17世紀のオランダの画家、レンブラントの画集を見ます。レンブラントの中期以降、晩年になるほど画材の扱いが魅力的になり、細部の絵具の重なり具合を見ていると、時間が経つのを忘れるほどです。

レンブラントの絵画技法に焦点を当てた1冊は、購入してから30年経ちましたが、本棚にいつも置き、気になるとすぐに開いて見ます。

その中の一枚に、マルガレータ・デ・ヘールを描いた肖像画があります。描かれたのは1661年とありますから、レンブラントが亡くなる8年前、55歳の時の作品です。