関東でもまだ猛暑が続いていますが、それでも9月に入ったこともあるのでしょうか。絵を描きたい欲求が高まっています。
私が絵を描くのに使う画材は油絵具です。扱いが難しく、私は長い年月接してきましたが、未だに使いこなせていません。
わからないときは、私が最も敬愛する17世紀のオランダの画家、レンブラントの画集を見ます。レンブラントの中期以降、晩年になるほど画材の扱いが魅力的になり、細部の絵具の重なり具合を見ていると、時間が経つのを忘れるほどです。
レンブラントの絵画技法に焦点を当てた1冊は、購入してから30年経ちましたが、本棚にいつも置き、気になるとすぐに開いて見ます。
その中の一枚に、マルガレータ・デ・ヘールを描いた肖像画があります。描かれたのは1661年とありますから、レンブラントが亡くなる8年前、55歳の時の作品です。