Blessing In Disguise(アニー・ハズラムズ・ルネッサンス)

リクエストカード(292)

種村さん、こんにちは。今回は「新緑の洋楽」で募集する回宛てということでお願いします。▼曲の始まりと終わりに、せせらぎの音や鳥のさえずりが聞こえてきます。自然を歌った内容ではありませんけれども、今回のテーマにふさわしいと思って選んでみました。清々しい曲です。▼今は本当に新緑が美しいです。晴れた日に自転車で走りますと、至る所に緑が溢れています。「日本の緑は絵にしにくい」といわれたりします。人間の手が加えられていない日本の里山には、無秩序に様々な木々が育っています。木々に包まれた小山を少し離れたところから眺めると、ひとつとして同じ緑色はないように見えます。絵にするのには手ごわそうです。しかし、だからこそ、それを自分だけの緑だけで描いてみたいではありませんか。印象派の巨匠・モネが新緑の季節に日本の里山を訪れたら、驚き喜んで、飽きることなくカンヴァスに絵具を塗り込んでいった、かもしれません。木々の緑は、天気によっても、また、一日の中でも時間によって無限に変化していきます。だから私たちもモネのようにその変化を愉しむことができるでしょう。心の余裕を持つことができれば。

君こそわが命(水原弘)

リクエストカード(291)

山本さん、こんにちは。パーソナリティ続投おめでとうございます(^ー^)ノ 新年度も思いつく限りの曲をリクエストするつもりですので、よろしくお願いします。その年度1回目に「出会い」で募集する回宛てということでよろしくお願いします。▼出会いといいますと、明るくハッピーなイメージばかりを抱きがちですが、喜ばしくない出会いがあるのもまた現実です。新しく入った会社や学校で、そんな出会いが待ち受けている、かもしれません( ゚Д ゚ ) しかし、ものは考えようです。 ▼水原弘が奇跡の復活を果たしたこの曲(君こそわが命)でも、世間的には幸せとばかりはいえない出会いを描いています。▼作詩は、最晩年に森進一の『おふくろさん』の歌詞改悪騒動で物議を醸した川内康範です。吹き込まれたのは東京オリンピックの2年後(=1964年 ※発売は1967年)。当時、川内氏が週刊誌に連載していた同名小説の女主人公を男に置き換えて作られた歌です。先の戦争で被爆し、結婚生活を諦めていた男の前にひとりの女性が現れ、恋に落ちます。しかし、行く末を案じ(?)、別れを決意します。正も負も、人との出会いはその人の人間性を深めます。悪い出会いはない。

Hello, Goodbye(ミルトン・ナシメント)

リクエストカード(290)

種村さん、こんにちは。今回は「オールリクエスト特集」宛てになります。私は最終週はリクエストをお休みにしていますが、今回だけは今年度最後の月曜日ということでそれらしい曲を選んでみました。▼リクエストに選んだのは、ビートルズの曲(ハロー・グッドバイ)をミルトン・ナシメントがカヴァーしたものす。彼が「ハロー」といっているのに彼女は「グッバイ」。彼女が「イエス」といえば彼の答えは「ノー」。落語の「まんじゅうこわい」ではありませんが、彼が本心と反対に「大嫌い」といえば彼女から「大好き」と返ってくるのでしょうか? まあ、そんことはともかく、幕を閉じる年度に「グッバイ!お疲れさま」。そして新しい年度に「ハロー!よろしく」と挨拶をするようにもとれ、年度最後の放送には打ってつけ、かな(^m^)? ▼ひとつ気がかりなのは、種村さんが新年度も番組を担当されるかどうかです。そしてもしも今年度限りで番組を“卒業”されるのであれば「グッバイ!お疲れさま」の言葉を贈り、新年度以降も続けて担当されるのであれば「ハロー!これからもよろしく」の挨拶代わりにすることに致しましょう。下旬にもなればサクラ(=ソメイヨシノ)も咲きそろい、年度の変わり目を飾ってくれるでしょう。悲喜こもごもの想いをのせ、季節は巡ります。

思い出のアルバム(曽我部恵一BAND)

リクエストカード(289)

山本さん、こんにちは。今回は卒業シーズンにシンプルに「卒業」で募集する回宛てでお願いします。▼このテーマを聞いて、ふと思い浮かんだのがこの歌です。ネットで調べてみましたら、NHKの「みんなのうた」のために作られた歌のようですね。それがテレビで初めて放送になったのは1981年(※1982年の誤り)2月・3月。幼稚園や保育園を卒園する園児にあわせた曲のようですので、この歌で卒園していった最初の園児は1975年頃に生まれた人たちということになりましょうか。初回版だけダーク・ダックスの歌で、翌年からは芹洋子さんの歌でお馴染みになったようです。私はアップル・ストアでこのバンド(曽我部恵一)のヴァージョンを見つけリクエストしますが、オーソドックスに芹洋子さん版の場合は、私もそれに混ぜて紹介してください m(_ _)m ▼ここから先は個人的な話になります。これ聴くと、私は姉と姪を思い出してしまいます。先日、ふたりが並んで写る昔の写真をプリントしました。姪が幼稚園に通っていた頃の写真です。雪が降った翌日らしく、背景は雪景色。ふたりの髪の毛には雪の粒がついています。姪もこの歌を歌って卒園していったのかもしれません。春のこと、夏のこと、秋のこと、冬のこと。あんなこと、こんなこと。いつまでも忘れられない。

ヴィヴァルディ:リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、バスーンのための協奏曲 ニ長調 RV94(P.201) Largo(ミカラ・ペトリ:リコーダー、ほか)

リクエストカード(288)

種村さん、こんにちは。今回は「私の十八番、憧れのインストゥルメンタル」で募集する回宛てです。▼種村さんは小さい頃にピアノを習っていたんでしたよね。今でもたまに弾いたりすることはありますか? 私は楽器というのは特別習ったことがありません。中学生の頃の一時期、アコースティック・ギターをかじったことがありましたが、挫折してしまいました。▼学校の音楽の時間に習ったハーモニカや縦笛なら今も音を出すことぐらいならできるでしょうということで、今回はリコーダーも登場する室内楽から選んでみました。プロの演奏家が使うリコーダーと、私たちが学校で使う縦笛は、似ているように思いますが、同じものなのでしょうか(´・ω・`)?▼リコーダーで私が思い出すのは、生前も今も人気の画家、有元利夫です。有元さんは、自身の画風に通じるバロック音楽がお好きだったそうです。東京芸大時代、楽器のできなかった有元さんが、声楽を学んでいた友人に勧められたのがリコーダーです。友人の指導で譜面(楽譜)を読むことから始め、レコードで聴くより先に、自分でリコーダーを吹いて愉しんだそうです。自分で作って録音したリコーダーの曲も残っています。

TAKE A CHANCE(マテリアル)

リクエストカード(287)

種村さん、こんにちは。今回は「1980年代の洋楽」宛てということでよろしくお願いします。▼種村さんは2年前の4月から「サンセット・パーク」の担当をするようになりましたが、それ以前にこの番組をリスナーとして聴いたことはありますか? 私はこの時間帯の放送は、多分1983年から毎回聴くようになったと記憶しています。ということは、ちょうどその頃の音楽になります。その頃から番組宛てにリクエストをしていましたので、それまで以上に音楽を熱心に聴いていました。▼今回の曲を含むアルバムを買うことになったきっかけは忘れましたが、その頃、アメリカ・ニューヨークでは、若者を中心とする「ヒップホップ」という文化が花盛りとなっていました。ラップミュージックブレイクダンス、アートの世界ではキース・ヘリングのストリート・アートなどが日本に紹介され、私もその周辺の音楽やアートに興味を持ったりしました。▼その頃に出会ったのが今回のリクエストを含むマテリアルという音楽ユニット(?)が生み出した音楽です。この曲のヴォーカルはノナ・ヘンドリックスですが、彼女のアルバムなど、関わりのあるアーティストのアルバムを次々に手に入れていったのもこの時代。

BREAKING THE SOUND BARRIER(音楽:ビル・コンティ)

リクエストカード(286)

山本さん、こんにちは。今回は「アカデミー賞特集」宛てに“ノミネート”します。18日発表(=放送)の番組で受賞(=採用)されますかどうか!? ▼この作品からは、1年ほど前(※2009年1月15日)に「勇気を与えてくれる映画」で募集したときにもリクエストしていますが、今回は別のリクエスト曲を選んでみました。▼「アカデミー賞」を受賞した作品といってもたくさんあり、どれにするか悩みました。が、結局、リクエスト番組ですので音楽に重点を置き、第56回に「作曲賞」を受賞しているこの作品(ライト・スタッフ)に決めました。ほかにも編集賞、音響効果賞、録音賞を受賞しているそうです。音楽を担当したのは、ビル・コンティです。▼アメリカがソ連と宇宙進出を巡ってしのぎを削っていた時代の話です。アメリカは有人ロケットの打ち上げを計画し(マーキュリー計画)、宇宙飛行士の候補者を募ります。国中から「我こそは」と名うての戦闘機パイロットが集まり、7人の男たちが“ライト・スタッフ”に選ばれます。国民からヒーロー扱いを受ける彼らとは別の夢に賭けるイェーガー(=サム・シェパード)というパイロットがいました。彼は超音速機に乗り、宇宙に向かって打ち上げられたロケットのように、天を目指して飛び続けるのでした。


【番組サイトのリクエスト・フォームから書き込んだ追加メッセージ(※書き込み日時15日午後4時頃)】:これは今回に限った提案ではありませんが、木曜日はひとつの作品から2曲かけることが多いですが、この「アカデミー賞特集」では1作品1曲にし、作品をたくさん選びませんか? ほかの人がどの作品に関心を持っているか興味があります。ですから、5作品から10曲より、10作品で10曲の方がよりベターに思われます。一人ひとりの作品に対する思いを受け止めてください。以上、勝手なお願いまでしてしまいましたが、番組をよりよくするための提案と受け止めてもらえたら嬉しいです
(^ー^)ノ

トロイメライ(フジ子・ヘミング)

リクエストカード(285)

種村さん、こんにちは。今回は「早春のクラシック」で募集する回宛てでお願いします。▼暦の上では春になったとはいえ、まだ寒い日が続きますね。今月の下旬になれば春を感じられる日が増えてくるということですので、春を実感できるようになるまでもうしばらくの辛抱といえそうです(?)。▼さて、「早春」ですが、それを人の一生にたとえるといつ頃にあたるでしょう? 私は、生まれた子供がひとりで立ち上がり、危なっかしく歩き始める頃をイメージしてみました。大人から見れば、歩けるのは当たり前。しかし、歩くことを覚えたばかりの幼子は、二本の脚で立っているだけでも大変。しかも、脚を交互に動かして歩くのは、彼らにとっては“大仕事”(?)のハズ。たどたどしい足取りの我が子を後ろで見守るお母さんは、喜びと不安、誇らしさが混じった笑顔を浮かんでいるかもしれません。我が子が倒れそうになり、慌てて駆けよろうとする母親_。▼そんな母と子の情景にこの曲は似合いそうに思います。奏でられるピアノの旋律は、歩くことを覚えたばかりの幼児の歩みのよう。始まったばかりの春。母性のようなやさしい眼差しで見守りたいですね(^ー^)ノ

CUANDO TE BESO|キスする時(フアン・ルイス・ゲーラ&4.40〔クアトロ・クワレンタ〕)

リクエストカード(284)

種村さん、こんにちは。今回は「バレンタインデー」を前に企画される「バレンタイン特集」宛てです。種村さん、チョコレート、ではなくて(*´д`)、曲のプレゼントをよかったらお願いしますね。▼曲名もストレート。そして、歌われている内容もストレートです。「口づけをするとき_花園のように身体中に花が咲き乱れる_舌の上でうぐいすが素肌をさらす_心がくしゃくしゃになる♪」。▼フアン・ルイス・ゲーラは、カリブ海にあるドミニカ共和国に生まれたアーティストです。その一帯に暮らす彼らの多くは、陽気で情熱的な気質を備えているのでしょうか。そうでなかったら、これだけ大らかには歌えないかも。何事も控えめを美徳とする日本(?)では、こうした曲は生まれにくいですよね。▼向こうでは、日本の「バレンタインデー」のように、この日に女性が意中の男性にチョコを手渡す習慣もないでしょう。みんながみんなそうではないでしょうけれど、もっとストレートに愛を伝え合っているような印象があります。チョコを食べたい? それなら僕が口移しに食べさせてあげよう、なんてね(^m^)

GALERIES(パリス・ジャズ・ビッグ・バンド)

リクエストカード(283)

山本さん、こんにちは。今回は、日本時間の13日に開幕が迫った「バンクーバー冬季五輪」に合わせ、「ビッグバンド特集」で募集する回宛てです。▼山本さんが楽しみにしている種目は、今大会から採用される「スキークロス」と以前の放送でお話しされていましたね。そこで、ネットで調べてみました。スキーをつけた“障害物競走”のようなものをイメージすればいいでしょうか。途中にはパンを吊してあって、それを手を使わずに食べたりして。それだと“パン食い競争”になってしまいますね(^◇^;) 失礼。▼今回のリクエストですが、これまで自分が聴いたことがないような曲ということで、ここだけの話、アップル・ストアで見つけてダウンロード購入しました。パリス・ジャズ・ビッグ・バンドといいますから、フランスのビッグ・バンドのようですね。▼これが選手の応援にふさわしいかどうかはわかりませんが、パワフルな演奏に聞こえます。また、テンポが速く、スピードを競う競技に参加する選手の内面を表現した曲のようにも聞こえます。出場する選手が、出走を待ち、それが近づいてきたときにも、このような曲が選手たちの中では流れる、かもしれないです。