
種村さん、こんにちは。今回は「新緑の洋楽」で募集する回宛てということでお願いします。▼曲の始まりと終わりに、せせらぎの音や鳥のさえずりが聞こえてきます。自然を歌った内容ではありませんけれども、今回のテーマにふさわしいと思って選んでみました。清々しい曲です。▼今は本当に新緑が美しいです。晴れた日に自転車で走りますと、至る所に緑が溢れています。「日本の緑は絵にしにくい」といわれたりします。人間の手が加えられていない日本の里山には、無秩序に様々な木々が育っています。木々に包まれた小山を少し離れたところから眺めると、ひとつとして同じ緑色はないように見えます。絵にするのには手ごわそうです。しかし、だからこそ、それを自分だけの緑だけで描いてみたいではありませんか。印象派の巨匠・モネが新緑の季節に日本の里山を訪れたら、驚き喜んで、飽きることなくカンヴァスに絵具を塗り込んでいった、かもしれません。木々の緑は、天気によっても、また、一日の中でも時間によって無限に変化していきます。だから私たちもモネのようにその変化を愉しむことができるでしょう。心の余裕を持つことができれば。