非常に可愛らしい女性を見つけましたので、忘れないよう、ここに書いておきます。
見つけたといっても、私の実生活の中ではありません。この水曜日(7日)に見たテレビドラマの中です。
私が見るテレビドラマといえば、毎週土曜日の夕方に放送される『シャーロック・ホームズの冒険』と水曜日の夜に放送の『名探偵ポワロ』のふたつです。
このことから、私が可愛らしい女性に出会ったのが『名探偵ポワロ』であることはおわかりになったでしょう。
7日に放送されたのは『ナイルに死す』(2004)です。アガサ・クリスティ(1890~1976)の同名の小説『ナイルに死す』(1937)を原作にしたテレビドラマです。同じ小説を原作とする映画に『ナイル殺人事件』(1978)があります。
あの映画では、ポワロをピーター・ユスティノフ(1921~2004)が演じています。
テレビドラマと映画になった原作は昔に読んだかもしれませんが、憶えていません。話の筋はそれほど込み入ってはいません。
舞台はナイル川をゆくクルーズ船です。ドラマで使われたのはスーダン号という船だそうです。
この船には、欧米の上流階級の人間が乗船していますが、そんな彼らの中に、私は可愛らしい女性を見つけたのです。
その女性の名はコーネリア・ロブスンといい、米国の大富豪の老婦人のお付きとして今回の旅行に同行しているようです。老婦人の名が、原作ではヴァン・スカイラーですが、ドラマではマリー・ヴァン・シュワイラーに変えられています。
コーネリアは老婦人を「マリーおばさん」と呼び、彼女の姪であることがわかります。
彼女は米国のコネチカット州のベルフィールドという小さな町に母と住んでいて、今回の旅行で初めてヨーロッパに来た、と話す場面があります。
美術品を見るのが好きで、自分でも美術講座のようなものに入り、そこで、彫刻や焼き物のようなものを習っているとも話しています。
彼女がお供をすることになった老婦人は、気位が高く、気難しいため、コーネリアを邪険に扱います。そのたびに、彼女は老婦人に謝ります。
そんな彼女を見ているといじらしくなってしまいます。素直そうな性格で、エジプト文明の遺跡を訪れても、それに感銘を受けたりします。
ナイル川をゆくツアーには、髭面の若い男性がひとりで加わっています。男はファーガソンといい、金持ちの男や女の振る舞いを批判的な眼で見ています。
このファーガソンが、コーネリアを好意的に見て、唐突に、彼女に「結婚してくれ」といい出したりします。求婚されたコーネリアは、「なんですって?」と驚きます。そのときの表情がまたチャーミングです。
私がファーガソンであっても、彼女に「結婚してくれ」といいたくなるでしょう。
コーネリアを演じたのはデイジー・ドノヴァン(1973~)という女優であることがわかりました。
映画の『ナイル殺人事件』では、コーネリアの役がバウァーズになり、マギー・スミス(1934~)が演じているようですね。今後、NHK BSプレミアムで放送されることがあれば録画して、バウァーズがどんな風に描かれているか確認してみましょう。
もっとも、私はドラマでコーネリアを演じたドノヴァンが可愛らしいと思っただけで、映画のスミスと比べても意味はなさそうですが。
このあと、録画したドラマからドノヴァンがコーネリアに扮した場面を静止画として残し、それをスケッチしたのち、彼女の肖像画を描いてみようか、などと考えています。
驚いた表情もなかなかチャーミングです。
