なおも、自分の声の収録と、録った声の適正化を自分なりに「研究」しています。
いろいろ試したことで、自分の声を収録するのであれば、ZOOMのM3 MicTrakを適切に使うのが最も良い結果になりそうなことがわかりました。
このM3というのは、デュアルADコンバータ―回路を持つ32bit floatで録音できるレコーダーに、M/S方式のマイクが合体したものです。
M/Sマイクがついているため、M3ひとつで、しようと思えば、高度な録音ができてしまいます。
メーカーはこれを、動画の撮影に使うことを前提に開発したように思います。マイクがついたレコーダーには、専用のショックマウントがつき、マウントをカメラのアクセサリシューに固定できるような構造になっているからです。

私も気が向けばソニーのミラーレス一眼カメラα 7 IIで動画を撮ることをします。しかし、撮影対象は身の周りのものが中心で、32bit floatで録音に凝るまでもないようなものばかりです。
そんな私がM3の購入に踏み切ったのは、これを単体で用い、マイク付きのフィールドレコーダーとして使おうと思うったことからです。その用途では、これ以上の機器ないであると思います。
そんなM3で、今のところは、もっぱら自分の声を収録しているというわけです。
自分の声を録る機器としては、同じZOOMのF2があります。こちらは、ラベリアマイク(ピンマイク)が付属しています。そのマイクを胸元に固定し、手軽に自分の声の収録ができます。
M3で録った声とF2に付属するマイクで録った声を聴き比べると、若干、M3で録った声の方が抜けがよく聴こえます。もっともこれは、自分の耳で聴いた感覚で、その差は大きいわけではありません。
それでも、M3とF2両方が使える条件であれば、M3で録っておくほうが良いように感じています。
今回も、自分が書いた本コーナーを途中まで読み上げる自分の声をM3で収録してみました。読み上げたのは、ジェレミー・ブレット(1933~1995)が演じた「シャーロック・ホームズの冒険」の撮影裏話について語った回です。
M3を三脚に固定し、口から20センチほど離して使いました。
録ったままの声でもいいのですが、今回は、iZotopeの音声編集ソフトのRX10 Standardで、音量調節とノイズ除去のほか、RX 10に自分で追加したプラグインのShadow Hills Mastaring Compressorを、自分なりの設定で適用してみました。
イコライザー(EQ)は使っていません。
そのような過程を経てできた音声ファイルを下に埋め込みます。
収録した音声ファイル以前に、私はこの一年以上、自分の声に悩みを持ちます。そのことは本コーナーで二度ほど書きました。
原因は今もわかりませんが、昨年9月から、自分の声が、それまでとは違って聴こえるのに気がつきました。具体的には、声が籠って聴こえます。
それが、いつまで経っても元に戻りません。
あるとき、かかりつけの歯科医院に電話で予約をしました。歯科医院へ行き、清算の時、受付の女性に、自分で予約の電話をしたかどうか尋ねられました。
その女性は、昔からよく知っている人で、電話を通した私の声も知る人でした。尋ねた理由を訊くと、いつもの私の声とは違って聴こえたから、ということでした。
昨年の8月末、義兄が新コロウイルスのために作られたことにされているワクチン(似非ワクチン)接種の予約をしたという話を聞きました。
その後、義兄がその接種をしたかどうかは確かめていません。そして、もしも接種をし、そのあとに私の声が籠って聴こえるようになったとすれば、義兄の接種が、私にも影響したとが考えることができます。
同じ時期から、義兄の声も籠って聴こえるようになりました。その状態は、今も続いています。
それが声が変わった真の原因かどうかはわかりません。それ以外は原因が思いつかないというだけのことです。
自分の声の調子が、最近はずいぶん良くなったように感じています。自分の声を自分で確認する意味もあって、自分の声を収録するのを続けているともいえます。
プラグインのShadow Hills Mastaring Compressorで音に圧縮をかけると、若干、声が良く聴こえるようになると感じています。その差は、自分の耳で感じられる程度で、実際のところは、どれほど効果があるかはわかりません。
ともあれ、今回紹介した音声ファイルの結果が、私が実現できる自分の処理としてはベストのものとなりそうです。
録ったあとの処理はこれからも改良の余地があるかもしれません。録音機器としては、今のところ、M3 MicTrakが私にとってはベストであるように思います。