日常的に音楽を楽しむ人が多くいるでしょう。私も昔から音楽を聴くのが好きで、毎日何かしら聴いています。
私が音楽を楽しむのに使っている機材のひとつにタブレットPCがあります。昔には想像もしていなかったような機材で音楽を楽しんでいます。
タブレットPCには、ネットで配信される音楽を楽しむためのアプリを入れており、今は、Spotify
が提供する音楽を聴いています。
今年の4月末、通常は1カ月980円の有料のSpotify Premiumが、3カ月980円で利用できるというメールが届き、その利用を始めました。今月末でその利用期間は終わります。
私がもうひとつ、音楽を楽しむために使っているのはAppleのデジタルオーディオプレーヤー(DAP)のiPod Classicです。このDAPが一度調子が悪くなり、使えない時期が結構長くありました。
それが再び使えることがわかり、今は毎日これで、自分が所有するコンパクトディスク(CD)の音楽や、アナログレコードの収録曲をデジタル化した音楽から、聴きたい音楽を選んで聴いています。
音楽を楽しむのであれば、できるだけ良い音で楽しみたいです。私はそれほど音質にはこだわりません。それでも、良い音で聴くことができるのであれば、それを拒む理由はありません。
数日前、ネットの動画共有サイトのYouTubeで、たまたま次の動画を見ました。
この動画では、DAPで音楽を楽しむとき、より良い音で聴くため、配信者が勧めるイコライザー(EQ)の設定方法が解説されています。
音には周波数があり、それを周波数ごとに調節することで、聴きやすかったり、煌(きら)びやかな音質に近づけることができるのがEQです。
動画でお勧めされているのは、”Perfect”という設定です。
途中で書いたように、私は音質へのこだわりが強くないため、iPod Classicは、EQをオフの状態で使っていました。
本動画を見たことで、少しでも良い音で聴けるのであれば試してみようと思いました。私が使うiPod ClassicのEQには、Perfectというのはないですね。
用意されたEQのプリセットを見ていて面白いと思ったのは、音楽ジャンルが正反対ともいえそう(?)な、クラシック音楽とジャズのEQ波形が似通っていることです。
正反対と思うのはイメージで、楽器の構成は似通っている(?)ということでしょうか。
EQの設定画面を見ると、左から右に数字が並んでおり、右へ行くほど数字が大きくなっています。数字の単位はHz(ヘルツ)で、音の周波数を示す数字です。数字が小さいほど低い音、大きいほど高い音を表しています。
操作画面の縦軸は、それぞれの周波数の強弱を表し、真ん中のラインが、強くも弱くもない中間である0dBです。dBは+12dBから-12dBまであります。
低音を強めたければ、低音の周波数レバーをプラス方向へ動かす、といったように操作をすることになります。
32Hzから250Hzが低音域、500Hzから2KHzが中音域、4KHzから16KHzが高音域にあたります。
Perfect設定では、低音域の125Hzあたりで山を作り、両脇がなだらかに下がる形です。
中音域は、音楽の主要メロディを奏でる音域になります。人間の声もこの音域に収まります。Perfect設定では、1KHzを下げて、谷を作るような形になっています。
人によって声の高さは違いますが、大ざっぱにいって、1KHzあたりが男性の声、2KHzあたりが女性の声の音域になるようです。ということは、Perpect設定では、男性の音域を下げていることになります。
高音域は全体的に上げ気味で、その中でも、8KHzあたりで山を作っているのがPerfect設定の特徴となっています。
iPod Classicに登録する音楽を管理するためのソフトITuesでEQを確認すると、Perfect設定というのはないですね。これは自分で設定して、それをPerpectという名をつけて保存している(?)ということでしょうか。
プリセットの波形を見ても、Perpectと同じ波形は見当たりません。
私が確認した限りでは、R&B(リズム・アンド・ブルース)が、最も近い形といえましょうか。
ただ、R&Bは中音域が低くなっていますので、ヴォーカル曲を楽しもうとすると、物足りなく感じる(?)かもしれません。手動で調整できるEQの場合は、聴きながら、より良い音で聴こえるよう調節すると良さそうです。
iTunesは、EQの設定レバーを自分で動かして、Perpect設定を再現することができますが、私が使うiPod Classicは自分でEQを変更することができず、プリセットのEQから選んで使うよりほかありません。
それぞれの音楽ジャンルのために用意されたプリセットを、ジャンルを換えるごとに選べば、iPod Classic が提供する望ましい音楽環境となりそうです。アルバムを通して聴くときは、手間が面倒でも、試してみる価値がありそうですね。