ほかの人がどの程度気にしているのか、それともまったく気にならないのか知りませんが、私はあることが気になります。これは前からですが、今回初めてここに書きます。
それは時間の数え方です。
この気になることが必ずあるのは、毎週日曜日の午前10時30分から午後0時の間です。この時間帯には、対局がある限り、「NHK杯テレビ将棋トーナメント」が放送され、私は可能な限り見る習慣です。
放送時間は1時間30分ですが、始まりの時間には、挨拶やトーナメント、対局者の紹介とインタビュー、解説者の挨拶などがあります。締めくくりの時間には、次回に対局の予定があれば、そのアナウンスがあります。
ですから、対局にあてる時間は1時間25分程度になりましょうか。
この短い時間で決着するため、対局者が考える時間は短く、早指しの対局になります。ルールは次の通りです。
こここでおさらいしておきますと、次のようになります。
- 持ち時間はそれぞれ10分ずつ
- 持ち時間を使い切ると、1分単位で10回の考慮時間がある
- 10回の考慮時間を使い切ったあとは、30秒以内に指す
私が気になりますのは、考慮時間の読み方です。10分から1分までどのように発音するのが正しいのだろう、ということです。
ちなみに私は、次のように発音します。違いを示すため、平仮名で書き、カッコ内に数字と「分」を入れます。
- じゅっぷん(10分)(※「じっぷん」という読み方もあるでしょうか?)
- きゅうふん(9分)
- はちふん、はっぷん(8分)
- ななふん、しちふん(7分)
- ろっぷん(6分)
- ごふん(5分)
- よんぷん(4分)
- さんぷん(3分)
- にふん(2分)
- いっぷん(1分)
あなたはそれぞれ、どのように発音するでしょうか。
私が気になるのは「よんぷん(4分)」です。
番組には女性の司会者で、解説の聞き役も勤める女流棋士が出演します。現在は、藤田綾女流二段と中村桃子女流初段が交代で担当しています。今日は藤田さんの担当でした。
その藤田さんは、「4分」を必ず「よんふん」と発音し、それを耳にするたびに、まあ、特別強くではありませんが、気になります。
記録係は、プロ棋士を目指す奨励会の会員が担当します。今日記録係を担当したのは中沢三段でしたが、中沢氏は「よんぷん」と発音していました。
NHKは公共放送の手前もあって(?)か、文字の読み方も細かく定めています。たとえば数字ですが、「0」は「ぜろ」とは読まず、「れい」に統一するといったあんばいです。
ですから、東京の郵便番号を読み上げる時も、「03」を「ぜろさん」とは読まず、「れいさん」とアナウンサーは必ず読んでいるはずです。
そのNHKが製作する将棋番組は、時間の読み上げ方はどれが正しい、といったことは定めないのでしょうか。
それとも、これは私の勘違いで、「4分」を「よんふん」と読むことも正しいのでしょうか。
前から気になっていますので、つまらないことですが、取り上げてみました。