日: 2024年2月28日
「Blackmagic Cinema Camera 6Kでアフレコ練習してたら今更ながら気づいてしまいました。。。」第2315話
画面の縦横の比率と表現の幅
油彩画を描くのに最も用いられる支持体はカンヴァスです。昔は板に描かれることが多かったようです。
今でも絵画作品を「タブロー」といったりします。これはおそらく「テーブル」から派生した言葉(?)で、板に描かれた油彩画を昔はタブローといったりしたのかもしれません。
ルーベンス(1577~1640)の作品は板を貼り合わせたパネルに描かれています。
ルーベンスは大きな工房を持っており、多くの弟子を使っていました。ルーベンスには外交官の一面もあり、注文を受けた作品さばくため、ルーベンスが下絵だけを描き、あとの工程を弟子たちに任せることが多くありました。
はじめから終わりまでルーベンスがひとりで描いた油彩画は、ルーベンスの油彩技法の特徴がよく表れています。
ルーベンスがパネルを好んだのは、平滑な画面を求めたからです。パネルには、今のジェッソのような下地材を塗り重ね、それを平滑に磨きます。
その上に油絵具をつけていきます。その際、暗部は溶剤で薄く溶き、透明性を持たせます。一方、明部はシルバーホワイトなどで不透明に塗ります。