岩下志麻が娘を演じた『秋刀魚の味』

今年が小津安二郎19031963)の生誕120年ということで、小津の誕生月である12月に、NHK BSBS松竹東急で、小津の後期作品が立て続けに放送され、それをすべて見て、本コーナーで取り上げることをしてきました。

その最後となる八作目が昨日、NHK BSで放送されました。放送されたのは、小津の遺作となる『秋刀魚の味』1962)です。本作が公開された1962年は、二年後に東京五輪を控え、東京の街並みが急速に変貌し始める頃にあたりましょう。

舞台は東京です。何本も煙突が立ち並ぶ映像があります。それがどこかは描かれていません。

作品の中頃に電車の駅のシーンがあります。その場面を注意深く見ると、その駅の駅名と隣りの駅名が書かれた駅名標が映ります。そこから、その駅が東急電鉄池上線石川台駅だとわかります。