夢に子熊が出てきた

昔に聴いたある噺を憶えています。それをテレビで披露したのは桂米丸(4代目)1925~)であったかもしれません。

主人公は中年の会社員で、医院を受診し、自分の困りごとを医師に相談します。その相談というのは、体の疲れが取れないことです。

夜はぐっすり眠れるといいます。そうであれば、睡眠によって体の疲れが取れそうに思います。しかし、眠っても眠っても疲れが取れないというのです。

その男の話を聴くと、理由がわかります。

男をAさんとして話を続けましょう。

Aさんは会社員で、日中は仕事をし、疲れた体で自宅へ戻ります。夜になると、疲れているのですぐに眠ってしまいます。Aさんは毎晩、必ず夢を見ます。その夢がAさんを疲れさせるのです。