袴田事件の報道は公平に

殺人罪放火罪は、数ある犯罪の中で最も重い罪になるでしょう。それを一度に行い、しかも四人も殺していたら、日本では誰が考えても、犯人は死刑に相当すると考えます。

しかし、半世紀を経て、なお、真犯人が確定していない事件があります。その事件は「袴田(はかまた)事件」と呼ばれています。

本事件の容疑者とされた袴田巌(はかまた・いわお)氏(1936~)が2014年に釈放され、マスメディアが報じましたので、あとになって生まれた人でも、本事件を知っている人がいるでしょう。

家族四人を刃物で刺し殺し、そのうえで、被害者四人に油をかけて火をつけ、自宅もろとも消失させているのですから、大変な事件です。しかし、本事件を私はあとになって認識しました。

本事件を今になって取り上げるのは、先頃、本事件の裁判に絡み、新しい動きがあり、それを昨日、マスメディアが報じているからです。