清張の冷たい男と女の話

なんの知識も落たず、松本清張19091992)の『波の塔』上下2巻を、Amaonの電子書籍版で読みました。

これも、Amazonの電子書籍を扱うKindle本ストアの8周年記念を祝い、該当する電子書籍に50%のポイントがつくキャンペーン(5日で終了)時に購入したものです。

清張の作品ですからスイスイ読めてしまうわけですが、上巻を読んでも殺人事件は起きません。清張といえばそうした事件が起きるものと思っていたのです。結局、下巻を読んでもそれは起きずに終わりました。

清張としては珍しい、恋愛小説の形を採っています。女性向けの週刊誌『女性自身』に連載(1959年5月29日号~1960年6月15日号)する形を採ったため、女性の読者を意識したのでしょうか。