2000/07/05 愛すべき“大奇人”エルデシュ

私は昔から、奇人・変人と呼ばれる類の人が嫌いではありません。いや、もっと積極的に書きましょう。私はそういった「ヘンな人」たちが好きです(^.^;

何でなんでしょうね。一説には、私自身がそんな人たちの部類に片足を突っ込んでいる、といったウワサもあり、、、。

逆に、世の中にはものスゴく常識的な考え方を持った人がいます。というよりも、そういった人たちが世の大半です。で、実際はそうした人たちのお陰で世の中は平穏に回っているわけです。が、あまりにも常識的すぎて、天の邪鬼な私などは、ときに息苦しさを感じたりするのです。

たとえば、このあいだの選挙。「忘れずに投票に行きましょう」。ごもっともです。防災無線でもそんな風に放送していた。防災無線をそんなことに使うなぁ(^.^;)「ま、自分が投票したところで政治が変わるわけでもなく、面倒くさいからやーめた」なんて考えることは、いけないことなんですね。

一方政治がらみでいえば、よく政治家(特に保守勢力)を批判する人がいますよね。でもアレもどうかな? と思うときもあったりするんですよ。どういうことかというと、たとえば汚職。確かにいけないことです。わかっているんです。でもソレを批判しているサラリーマンが、もしかしたら違う場面で同じような振る舞い(額はグンと下がりそう)をしていないとも限らないぞ、な~んて想像してしまったりするのですよ。もちろん、全部が全部ではありませんよ。全体のほんの数パーセント(多分)。しかも、自発的にというよりも、その場の雰囲気とかで、ですけれど、、、。

そんな風に考えると、どっちもどっちで、同じ穴の狢に見えてきてしまうのです。で、同じ狢なのであれば、常識的でない分だけ奇人・変人さんの方が信用できるような気がしてしまうのです。

基本的に彼らというか、私たち は、組織に属していません。理屈がどうこうよりも、ただ単にそうのが嫌いなんだと思います。逆にいわゆる組織人の人たちにすると、組織に属さない人のある種いい加減さがお気に召さないようですが、、、。

何でこんなことを書き出したかといいますと、新聞の書評にそんな奇人さんを見つけたからです。見出しは「愛すべき“大奇人”の生涯」。本のタイトルは『放浪の天才数学者エルデシュ』(ポール・ホフマン著 / 草思社)です。

エルデシュという学者は有名なんでしょうか? 私は初めて聞きました。その書評によれば、彼はハンガリーブタペストに生まれ、ユダヤ人であったがため祖国を離れ、いろいろな国々を転々としながら研究を続けたのだそうです。しかし、生涯に発表した論文の数が半端ではありません。その数なんと1450本あまり。しかも、どの論文も質が高いのだとか。

でも、ここまでの経歴だけを見ている分には、彼が奇人であったことは想像できません。問題は彼の日常の生活ぶり。彼は、コーヒーと薬を常用しつつ、一日19時間も数学の研究を続けたそうです。19時間!? 起きているときは常に研究、といった感じですね。素晴らしい(^.^;

彼曰く、「数学者はコーヒーを定理に変える機械だ」、、、だそうです。

常識に捕らわれすぎて、にっちもさっちもいかなくなったとき、ふと、そんな奇人・変人に思いをはせると、心の中を一瞬涼やかや風が吹き抜ける、、、ような気がします(^.^;

N IS A NUMBER: A PORTRAIT OF PAUL ERDOS

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