私の音の「研究」はまだ続いています。といいましても、素人の私がすることですから、単なる「遊び」のようなものです。
例によって、芥川龍之介(1892~1927)の中編『河童』(1927)の一部を音訳して、ZOOMのフィールドレコーダー、F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)で録音することから始めます。
このところ、マイクを取り付ける位置は鳩尾(みぞおち)の真上で、その位置が良いと判断してきました。それを今回は、もっと口元に近づけたらどうだろうと「実験」しました。
取り付けたのはシャツの第二ボタンの辺りですから、喉仏(喉頭隆起)の下になります。
F2に付属のマイクはコンデンサーマイクです。特定の方向だけに指向性を持たず、どの方向の音も拾う性格を持ちます。
通常のコンデンサーマイクの場合は、最低でも50センチぐらいは離すと良いとされています。無指向性のラベリアマイクで、喉仏の下に取り付ければ、マイクに息が吹きかかって雑音になる心配もありません。
音の専門家の桜風涼氏の動画を見直して確認しました。
コンデンサーマイクで良い音を拾える最大の50センチです。これ以上離れると、音は悪くなるそうです。
訂正します。
どのようなマイクであっても、口に近づけるほど、低音が強くなるといわれます。それはラベリアマイクでも同じです。
ただ、録った音声ファイルにイコライザー(EQ)をかけるつもりですので、その段階で、低音が強すぎると思えばそれを修正すればいい、とマイクを近づけて録ることを採用してみました。
どんなことでも、自分でやってみて、納得するのが一番です。
私が音の編集に使うのはiZotopeのRX 10 Standardというソフトです。
RX 10に搭載されているEQの波形を変化させることにも少し慣れてきました。
前回までは、少し前にネットの動画共有サイトのYouTubeで見た、海外の配信者が声のイコライジングに適用していた波形を自分なりに真似たものでした。
今回は、ヘッドホンで聴きながら、自分の感覚でEQの調整をしてみました。結果的には、ほぼフラットのラインで、それほどEQがかかっていない状態になりました。
ほかには、音量の調整にはRoudness Control、聴き取りやすい音にするためのRepair Assistant、そして、Shadow Hills Mastering Compressorというプラグインでコンプをかけることをしています。
その結果出来上がった音声ファイルを下に埋め込みます。
EQとコンプのプラグインは、まだまだ習得する必要がありますね。それらを自由自在に使いこなせたら、楽しさが広がるだろうと思います。
上に埋め込んだ音声ファイルに再度別の設定でEQをかけました。それを下に埋め込みます。