7月10日、伊豆半島の天城峠近くを流れる川にかかる橋のたもとで、裸になった男の死体が発見されました。検死の結果、死後12日程度と見られています。
これは今年の話ではありません。大正15年にあったことです。しかも、現実に起きたことではなく、松本清張の創作です。
私はまたしても、清張の作品を、Amazonの電子書籍で読むことをしています。今読んでいるのは、清張の『黒い画集』という作品集です。
この作品集には、次の7編が収録されています。
今年も残すところ3週間ほどです。私は代わり映えしない一年でしたが、松本清張の作品に多く接した年でもありました。
清張作品は、昔、文藝春秋社から出た全集をおそらくすべて読んでいるはずです。これらは長編小説が主であったと記憶しています。その後も、時々は清張の作品に接していますが、今年は、Amazonの電子書籍版で短編小説にも多く接しました。
まだ、締めくくりというのには早すぎますが、安売りのキャンペーンにつられ、また、清張の長編『地の指』と短編集2冊を手に入れ、『地の指』を読み終え、短編集を半分ほど読み終えたところです。
本日は、まだ半分ほど残っている短編集『三面記事の男と女』から、ある作品を取り上げてみることにします。
この短編集には、次の5作品が収められています。
今月12日に放送予定のテレビドラマを先回りして見ました。松本清張原作の『誤差』です。
私は日本のテレビドラマはまったくといっていいほど見ませんが、清張原作のドラマ化であることを知り、ドラマを見る前に原作を読もうと考え、ネット通販最大手のAmazonで電子書籍化されたものがないか確認しました。
『誤差』は短編小説で、1960年に週刊誌『サンデー毎日』の8月7日号に掲載されたそうです。清張は作家デビューが遅く、1958年に『点と線』でベストセラー作家になりましたが、その時点で49歳になっています。
ともあれ、大ヒット作を出したすぐあとあたりに執筆された短編で、清張が意気揚々としていたであろう時期に書かれた作品になります。
『誤差』はほかの短編と共に、短編集『駅路』に収録され、1961年11月に刊行されています。
昨日の続きで、映画『タクシー・ドライバー』について書いていこうと思います。
作品の内容については、本コーナーで以前に書いたものやネットの関連サイトを参照していただくことにしまして、本日は、昨日仕上げたDVDの中で監督のマーティン・スコセッシが語る制作の裏側に話の焦点を絞ることにします。

この作品の脚本を担当したのはポール・シュレイダーです。といって、初めに監督のスコセッシに作品のイメージがあり、それをシュレイダーに脚本を頼んだのではありません。逆です。
昔、私は映画やドラマの脚本を書いてみたいと思ったことがあります。そんなことがあり、その頃はテレビのドラマもよく見ましたが、今は日本のドラマはほとんど見ません。見てもがっかりするだけだからです。
NHKBSプレミアムで放送されるドラマは割と見ています。その多くは、アガサ・クリスティ作品を原作とするものや昔の『刑事コロンボ』シリーズです。これらも、粗を探せば見つかりますが、日本のドラマほど酷いものはありません。
こんな私ですが、この日曜日の夜に放送されるドラマを見る気になりました。松本清張原作の『十万分の一の偶然』が放送されることを知ったからです。
今回の放送は再放送で、初回の放送は、清張が亡くなって20年を記念する2012年12月15日だそうです。このときの放送を私は見ておらず、今回初めてとなります。