もう、溜息しか出ません。
朝日新聞のテレビ欄には、その日に放送されるテレビ番組からひとつの番組だけを取り上げて紹介する「試写室」があります。
私はテレビ番組は、旧い主に米国映画や英米の昔のドラマ、ほかには、NHK Eテレで毎週日曜日の午前10時30分から放送される「NHK杯テレビ将棋トーナメント」、地方大会も含めた高校野球中継、マラソンと駅伝の中継、ほかは、そのときどきで気になった番組を見る程度です。
それでも、毎日のテレビ欄は一応目を通し、「試写室」にも目を通しておく習慣です。
そんな風に「試写室」は私にとっても馴染のあるコーナーですが、ほとんどは、それに目を通したあと溜息をつきます。ほとんどが批判精神を欠き、番組の宣伝役になっているからです。
本コーナーを書くのも朝日新聞の記者であろうと想像します。記者であれば、それぞれに気概のようなものを、それぞれに差はあるでしょうが、持つのではありませんか?
しかし、「試写室」に書かれていることからはそれが感じられません。提灯持ちのようなことばかりが書かれているからです。