前回の本コーナーは、生誕120年を記念するように、映画監督・小津安二郎の代表作が衛星放送で放送ラッシュとなっていると書き、小津の誕生日であり命日でもある今月12日に、NHK BSで放送された小津の代表作、『東京物語』(1953)について書きました。
その更新では、粗筋もほとんど書かず、撮影当時49歳だった笠智衆(1904~1993)が、60歳過ぎの老人を見事に演じたことなどを書きました。
本更新では、『東京物語』に限らず、小津作品に特徴的な映像表現と、巧みな効果音の表現について書くことにします。
小津監督について書かれたネットの事典ウィキペディアに、「180度破り」という項目があり、興味深く読みました。
小津の映像といえば、多くの人が思い浮かべるように、低い位置に固定した安定したカメラポジションが特徴的です。無暗にカメラを振るようなことはまずありません。
