2015/02/02 GPIF運用部門の実体は?

世の中のどんなことにも確かで豊富な知識を持つ人がいるでしょう。一方、 私は、毎日せっせと知識を仕入れているつもりですが、元々の知識量が少ないため、知らないことばかりです。また、せっかく仕入れた知識も、そのあとに変更されたことに気づかずにいますと、知っていると思っている知識は古い知識や事実と違う知識になってしまいます。

そんなこんなで、本コーナーの前回分で書いたことを早速訂正しなければならなくなりました。「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」に関することです。

そもそも、私がGPIFという組織を意識するようになったのはつい最近のことです。日本の株式市場は、昨年末から荒れ模様の展開にありました。それが、先週あたりから急に強い値動きになりました。それで、「誰が日本株をこんなに買い上げてくれているのだ?」と不思議に思っていましたが、それがGPIFであることがわかりました。

2015/01/31 “年金クジラ”と日本株の動向

前回は、日本の株式市場で俄然注目を集める「クジラ」について書きました。これは、市場参加者に符丁でこう呼ばれる「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」のことです。

そのことについて書かれた日経新聞の記事を読み、私はそうしたことが行われていることを改めて認識しました。それで、遅ればせながら、GPIFがどの程度の運用成績を上げているかに注目してみました。

日本には年金という制度があり、老後に安心して暮らせるよう、積み立ててある資金から毎月一定額のお金が高齢者に給付される仕組みになっています。個人的にはまだそれを真面目に考えることをしてこなかったため、どのように運用されているかについて考えることを怠っていました。

この制度が始まった昔に比べ、今は寿命が延び、また生まれる子供の数が昔に比べて激減してしまったため、入ってくるお金が減る一方で、給付のために必要となるお金が増え、近い将来には、給付する額を減らすか、そもそもこの制度が将来にわたって安定して続けられるのか? といった報道をよく目にします。

2015/01/29 日本株で大きなクジラが動いた!?

先週末から日本株が異常に強くなっています。ただの強さではなく、異次元の強さに思えます。大木をなぎ倒して前進する超大型ブルドーザーのイメージです。

今は亡き松田優作19491989)が、懐かしの刑事ドラマ『太陽にほえろ!』で“ジーパン刑事”を演じ、殉職するシーンで、意味がわからない死に直面して「なんじゃぁっ?! こりゃー?!」と雄叫(おたけ)びをあげるシーンはよく知られます。

昨日、今日の日経平均株価の値動きを見ていた私は、あまりの強さに「なんじゃぁっ?! こりゃー!!」と 私も心の中で思わず雄叫びをあげそうになったほどです。こんなに強い動きを見せる日経平均株価を見るのは、私は生まれて初めてです。

これまでの日本市場はといいますと、米国市場の値動きに追随し、米国のダウ平均株価と合わせ鏡のような値動きを一貫して続けてきました。

ところが、今週に入り、米国の動きと縁を切るかのように、NYダウと逆の動きを見せました。