吃音は紳士の証?

山口瞳19261995)が足掛け32年間、一度も穴を開けることなく「週刊新潮」に連載した「男性自身」の電子書籍版全集1を、空き時間に読んでいます。

山口は、そのときどきに気になったことや思いついたことを書くため、それが書かれた時代背景が反映されていることも含めて、面白く読むことができます。

1964年11月16日号では「吃音」(吃音症)について書いています。

その冒頭部分を読み、意外に感じました。次のようにあったからです。

私と弟の一人と妹の一人が吃りである。

山口瞳. 山口瞳 電子全集1 『男性自身I 1963~1967年』 (p.298). 株式会社小学館. Kindle 版.