「おかしい」ことを「おかしい」という人の声を塞ぐのは誰?

ジャニーズ事務所ジャニー喜多川社長(19312019)が、ほぼ半世紀という、気が遠くなるほど長い年月にわたり、自分の事務所の若い男性タレントを、自分の性癖を満たすための「性的なおもちゃ」にしていたことが、英国の英国放送協会(BBC)が報じたことで、ようやく明るみに出ました。

この事例には側面がふたつあります。ひとつは、いわずもがなで、自分の事務所の男性タレントを性的に弄んでいた卑劣な行為です。

そしてもうひとつは、それが半世紀も前から様々に指摘されながら、「ないこと」にしていたマスメディアの卑劣な態度です。

インターネットが普及するにつれ、世の中の不正を、一般個人が問題視し、個人の裁量で発信できる環境ができました。

ネットの動画共有サイトのYouTubeで、マスメディアが扱わないような事例を取り上げ、配信する個人がいます。そのひとりだったのが、逮捕されて起訴された、「ガーシー」こと東谷義和氏(1971~)であったといえましょう。