Apple Musicに惚れ直す

デジタル化とインターネットの普及により、音楽の楽しみ方が様変わりしました。今は、ネットを介して配信される音楽を楽しむ人が多いでしょう。私もそんな一人です。

音楽配信サービスは様々あります。これについて本コーナーでも書きましたが、そのときは、利用を中断していたSpotifyを使いだしたことを書きました。

このサービスには定期的にCMが入る無料のフリープランがあります。私もそれを使い出しました。利用の再開をしたのは先月の20日でした。そのきっかけは、12月31日までの期間に利用を申し込むと、有料のプレミアムプランが通常は月額980円のところ、3カ月を1カ月分の980円で利用できるサービスを知ったことです。

世界でこのサービスを提供するSpotifyですが、日本だけフリープランが窮屈な設定になっています。それは15時間の縛りです。再生時間が1カ月で15時間に達すると、使いだして30日経過するまでサービスが利用できなくなる設定です。

すでに書いたように、私は先月の20日に使い始めました。その後、毎日利用し、15時間を超える再生をしたはずですが、サービスが停止しない状態がしばらく続きます。私の環境で停止したのは、11月30日午前10時過ぎでした。

月末にピタリと停止したため、もしかしたら、12月になったのでまた再生できるかも? と淡い期待を抱いて再生させようとしましたが、できませんでした。ということで、この先もSpotifyを使うのであれば、フリープランは今月20日頃までお預けとなります。それまで待てなければ、3カ月980円のキャンペーンを利用してすぐに聴き始めることです。

そんなわけで、Spotifyのお得キャンペーンに心が傾いた昨日、思わぬ情報を得ました。それは、家電量販店のビックカメラから届いたメールマガジンにありました。

音楽配信の大手にApple Musicがあります。個人が利用する場合は月額980円です。このサービスを4カ月間無料で利用できるという情報です。早速リンク先のページへ飛んで確認しました。

Apple Musicを初めて利用する人は、3カ月間無料となっているそうです。私は昔にこのサービスを利用しましたが、そのときも3カ月間無料だったかどうかは憶えていません。

その3カ月無料に加えて、ビックカメラの公式アプリを入れた上でApple Musicに加入すると、さらに1カ月無料期間が延長され、合わせて4カ月無料というわけらしいです。

今も書いたように、私は初めての利用ではないため、アプリを入れて再利用しても、無料期間は、ビックカメラが提供してくれる1カ月にしかならないのではないかと考え、このキャンペーンの利用は諦めました。

そのあと、Spotifyが利用できないのだからと、Apple Musicを利用してみる気が起きました。

Apple Musicは私にとっても馴染みのない音楽サービスではありません。デジタルで音楽を楽しむきっかけもAppleです。Appleの音楽再生プレーヤーのiPodに一目惚れし、使い出しことによってです。

Appleには独自の縛りがあり、iPodに音楽を登録するには専用アプリのiTunesを介する必要があることでした。これがいささか面倒に感じましたが、小さなiPodに、自分のコレクションのCDがすべて入ってしまったのには驚きました。

CDの登録を終わったあとは、アナログレコードをデジタル化し、これもすべてiPodに登録し、いつでも好きなときにコレクションの音楽を楽しめます。

Appleは、Appleストアで楽曲を1曲単位で販売する戦略を守りました。曲を購入するため、私もiTunesカードを購入し、自分のApple IDに曲購入のためのお金をチャージしたりしました。その頃にチャージしたままのお金が今も4300円使わずに残っています。

私の使用済みのiTunesカード

Appleの音楽戦略とは別に、後発の会社が音楽配信のサービスを始め、急速に人気を得ていきました。Appleはその戦略にはのらない姿勢を保ちましたが、やがて考えを変え、遅れて始めたのがApple Musicです。

後発の会社よりも早く音楽のビジネスを始めたこともあってか、Apple Musicが提案する音楽の選曲はセンスがあり、私は配信サービスの中でApple Musicが一番のお気に入りでした。

ただ、月額980円というのがネックとなり、無料で利用できるSpotifyなどを利用するようになり、Appleとは疎遠になっていました。そのApple Musicに、よりを戻そうと考えたわけです。

気になるのは、ここまでに書いたように、初めての利用ではないため、3カ月無料の期間が期待できないそうにないことでした。

ともあれ、物は試しと、昨日、Apple Musicを利用するためのアプリをタブレットPCにインストールしました。すると、予想外のことに、私も3カ月無料で利用できそうなことがわかり、期待は膨らみました。

その反面、それだったら、ビックカメラの4カ月無料を利用すれば良かったという小さな後悔もありました。ま、これは済んだことでですので、今更嘆いてみてもあとの祭りです。

なお、初めての人がApple Musicを利用する場合も、アカウントを作った上で、自分のIDに1カ月分の980円以上お金をチャージするか、クレジットカードでの支払いを登録するなどしないと、3カ月無料で使い始められないようです。

それでは、クレジットカードを持たない人は使えなそうに感じるかもしれませんが、そんなことはありません。詳しくは、それを解説したたとえば下のようなページで確認してください。

私は、昔にチャージしたままのお金がIDに残ったままのため、すぐに利用手続きに入れました。

設定の途中で、自分が関心を持つ音楽のジャンルを選ぶ行程がありました。私はクラシックジャズブルースR&Bレゲエラテンオルタナティブ、ヒットポップ歌謡曲などを選びました。

iTunesに登録した私の音楽コレクションをジャンル分けして表示
本日の豆ジャンル分け
上で紹介するiTunesのジャンル分けでは、私が所有する音楽コレクションのジャンルは次のようなものになります。【クラシック(クラシック音楽)】【クラシック(古い映画音楽)】【ジャズ】【クラシック R&B】【アダルトオルタナティブ】【ラテンダンス / ポップ】【ドリームポップ】【邦楽 コンテンポラリーフォーク】【AOR クラシックロック】【クワイエットストーム】【地中海音楽】

そのあとに、興味のあるアーティストが選べる項目があり、繰り返し表示させてアーティストを選んでいきましたが、その中にビョーク1965~)が表示され、すかさず選ぶことをしています。

設定が終わり、「今すぐに聴く」のタブへ移動すると、さまざまなプレイリスト(※正しくは「ステーション」。以後、ここでいう「プレイリスト」は「ステーション」に統一します。「プレイリスト」はプレイリストで別に存在します)とアルバムが表示されました。私は、Appleが自分専用に選曲してくれたプステーションを選び、再生を開始しました。すると、1曲目にビョークの曲が流れ、Appleが私の好みをわかってくれていると改めて感じたのでした。

本日の豆訂正
「プレイリスト」は、アーティストや音楽の傾向で曲を集めたもので、これには曲数の制限があります。一方、「ステーション」音楽放送のようなもので、再生を続けても曲数の制限がありません。

何曲目かにさだまさし1952~)の曲が流れてきました。興味のあるアーティストの項目でさだも選んだことで選曲に加えられたようです。日本語の歌詞の曲がステーションに入ると、文章を書いているときなどは、日本語が聴こえてくると注意が削がれるような気がしないでもありませんが、しばらくは今の状態で、このステーションを聴いてみることにします。

どんなに良い曲でも、似たような曲ばかりでは飽きます。その点、Apple Musicが私のために選んでくれた曲は音楽ジャンルの幅が広く、変化に富み、聴いて飽きることがありません。

Apple Musicを使いだして感心した設定があります。私は、ネットにWi-hiで接続するタブレットPCでApple Musicを再生させ、Bluetoothの小型スピーカーで楽しむ環境です。

インディの鞭のモノ語り Taotronics TT-SK09

同じ配信サービスのSpotifyやAmazonのPrime Musicは、タブレットPCの音量を端末のボリュームを操作してある程度大きくしておかないと、Bluetoothスピーカーでそれなりの音量が得られません。また、スピーカーで音量を変えると、タブレットPCのボリュームが変化します。

それがApple Musicは、タブレットPCから出力する音量がはじめから適切なボリュームに固定されているのか、タブレットPCのボリュームを最小にしても、スピーカーからは十分な音量で音楽が聴こえてきます。タブレットPCのボリュームを最大にしても、音量オーバーにはなりません。

SpotifyやAmazonのPrime musicを聴いているときは物足りなく感じたスピーカーです。それが、低音部の演奏時は、スピーカーの本体を持つと手からも振動を感じるほど出力があり、この小型スピーカーも見直しました。

別のBluetoothスピーカーを追加購入することも考えていましたが、しばらくはまだ使い続けることにしましょう。

Appleの音の鳴らし方は、iPodも共通するかもしれません。

私はiPodをイアフォンで聴かないときは、昔に使い、今はPC用に別のスピーカーに替えたために使わなくなった小型のスピーカーにミニプラグ・オーディオケーブルで接続して聴きます。この場合も、iPodのボリュームに左右されず、スピーカーからは十分な音量が得られます。

下の画像では、iPodが白い何かにセットされています。この白いものは、Apple純正のドックです。これにセットすることで、本体の充電ができ、電源で駆動させることもできます。

また、ドックの背面にミニプラグのジャックがついています。

このドックを介するからでしょう。本体のボリュームに左右されず、いつでも一定の音量をスピーカーなどに出力できるのは。

私のiPodとPC用スピーカー

大昔に一度縁の切れたApple Musicによりを戻し、音楽の楽しみを教えてくれるApple Musicに惚れ直しているところです。3カ月の期限が切れるのは来年2月28日ですが、その日が近づいたら、そのままApple Musicを有料で使い続けるかどうか頭を悩ませることでしょう。


以下の文章は、本投稿をした5日後に追加しています。その間に気がついたことを付け加えています。

Apple Musicを使えば、iPodが必要でなくなりそうです。「ライブラリー」を表示させると、iPodに登録した曲が全て表示され、再生させることができるからです。

他の配信サービスのSpotifyやAmazon Prime Musicを利用しているときは(Prime MusicはAmazonの有料会員のため、今も権利は続いていますが)、iPodに登録した曲をタブレットPCで聴けるようにするため、Micro SDカードを端末に積み、そこへiPodに登録した曲の一部分を、転送することをして、再生できるようにさせていました。

この手間が、Apple Musicを使えば、一切必要なくなります。私が登録した曲と一致する曲は、Appleのクラウドに保管されて分が自分のタブレットPCで再生される(?)のでしょうか。

それなのであれば、iPodのメリットは、端末が小型であること以外なくなりそうです。スマートフォン(スマホ)を使わない私は、外でiPodに登録した曲を聴くことはできませんけれど、私は外出先で音楽を聴く習慣がありません。

こんなに便利なのですから、Apple Musicは長く、あるいは半永久的にお世話になる公算が高いです。

本日の豆早とちり
「ライブラリ」に、iPodに自分で登録したアーティストが全て表示されるため、すべての曲が聴けるものと考えましたが、これは私の早とちりでした。再生させようとすると、私の登録した曲では、再生できない曲が大多数です。再生できる曲が圧倒的に少数です。これは、Appleとの契約などの問題の結果でしょうか。であれば、時間が解決してくれる部分もある(?)かもしれません。それに期待しましょう。
本日の豆早とちり訂正
すぐ上で書いた「豆早とちり」には訂正が必要かもしれません。といいますのも、私好みの曲をランダムに流してくれる「ステーション」では、アルバムに収録されている曲が流れるからです。ということは、「ステーション」と「ライブラリー」では、曲の扱いが異なる(?)のかもしれません。

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