2007/12/18 LPレコードのデジタル化“奮戦記”

今また、新しいことに取りかかっています。

といいましても、私のやることですから、携帯音楽(+動画+その他)プレーヤーiPodに関連した趣味性の強いことでして、今日初めて、アナログのLPレコード1枚をデジタル化してiPodに取り込み、そのあと、自家製のCDに仕上げました。

この作業は昨日始め、障害をいくつか克服し、今日になってようやく形にすることができました。

私はこれまで、アナログレコードのシングル盤の曲(A面とB面ですから1枚につき2曲)は【15枚】分をPCに取り込む経験を積んでいます。ですので、LPレコードを同じようにデジタル化することは、それほど難しいことではない、と始める前は考えていました。

ところが実際に取り組んでみることで知る難しさもあるわけで、一つまたひとつと障害が立ち現れ、それらを順に解決しました。

私が手始めに選んだのは、NHKの土曜ドラマとして人気を博したテレビ・ドラマ『男たちの旅路』のサウンドトラック盤です。音楽を担当しているのは、ミッキー吉野グループ(ゴダイゴ)です。

https://youtu.be/_fNhm_W1myA

レコード盤をレコードプレーヤーに載せ、それをPCに取り込む作業は、シングル盤と変わりません。しかし、A面の曲(この場合は8曲)の録音を終わったところで、ハタと考えました。「一つになっている大きなWAVファイルから、8曲分(=8つのWAVファイル)に分割しないといけないのだな、と。

最初の障害に遭遇です。

私は、エアチェックしたNHK-FMのリクエスト番組「サンセットパーク」を編集(←といっても、やることは前後のいらない部分をカットするだけ)するときに使うソフト、SoundEngineでA面を通しで録音し、その過程で出来た一つのWAVファイルを曲ごとに分割する作業を始めました。

しかし、実際にやってみると、これがなかなか手間のかかる作業です。ファイルがひとつになっているため、必要な部分だけを探し、その前後をカットしなければなりません。途中で何曲目を編集しているのかわからなくなることもありました。

その作業を無事やり終えたと思ったら、実は1曲3分弱の曲のはずが、16分ほどの曲になっていたりしました。要するに、編集ミスです。

そこで、音声ファイルの分割に便利なフリーのソフトはないか、とソフトを紹介するサイトVectorへ行きました。私は数ある中からWaveQuickEditorというソフトを選んでダウンロードし、早速使い始めました。

使い勝手は上々です。使い始めたばかりだというのに、それほど苦労することもなく使いこなせました。やり方は、カットする箇所を指定し、あとはカットを命じるだけで望むところでカットされた分割ファイルになってくれます。他にも同種のソフトはありますが、私は当面、このソフトでいこうと思います。

アナログ・レコードから取り込んでデジタル化した曲のファイルが揃いました。続いては、それをiPodに入れるため、それと連携して使うソフトiTunesに読み込ませます。これもやり方は簡単です。ソフトを立ち上げ、【ファイルをライブラリに追加】を選択し、分割し終えたファイルを指定するだけです。そののち、私はWAVファイルをAACファイルに圧縮変換しました。

ここまでは順調にいったのですが、次なる障害です。

LPに収録された曲順が無視されています。1曲目にかかるべき曲が1曲目と認識されません。おそらくは曲名の五十音順の並びになっています。それを曲順に並べ替えなければなりません。

本日の豆テクニック
iTunesのライブラリで希望する曲やアーティストを素早く表示させるには、画面の右上隅にある虫眼鏡のマークがついた欄にアーティスト名やアルバム名、曲名を入力して検索しましょう。実は、私はその機能を最近になって知りました。それまでは手作業で探していました。

手っ取り早い方法は、曲名の前に数字をつけることです。実際やってみると、こちらの望む順番に並んでくれました。でも、何かが違います。そうです。表示されるべき曲番の欄が空白です。私は〔プロパティ〕としばし睨めっこをしました。

そして発見です。

〔プロパティ〕を編集する画面の〔情報〕タブ画面の右端に、「トラック番号」とあり数字を入力できるようになっています。私が取り込んだLPレコードのその欄は空白のままでした。そこで、そこに曲順を入力すると、曲順に整列してくれ、曲番号も表示されました。

次に私は、PCに残るWAVファイルをCD-Rに焼き、市販のCDのように、自分のステレオシステムのCDプレーヤーで聴けるようにもしました。

この段階では、特別な障害は発生しませんでした。唯一、曲順を揃えるため、ここでは曲名の前に番号をふりました。

今回の作業を始める前、久しぶりにアナログレコードをかけ、デジタルにはない音の豊かさを心底実感しました。ですので、わざわざCDにすることもないのかもしれませんが、好奇心も手伝ってCD作りをしてみました。

元になるLPレコードが年代物で、パチパチとノイズがひっきりなしに聞こえます。決して満足な音質ではありませんが、自分で作ったCDということで、何となく大切なものに思えてくるから不思議です(→ 今回仕上げたCD画像)。

『男たちの旅路』(ゴダイゴ)の自作CDレーベル

以上、本日はLPレコードのデジタル化についてお話してみました。

今回経験を積んだことで、今後はスムーズにデジタル化の作業をできると思います。あとは急がず騒がず、コツコツと作業を続けるだけです。私はこういう作業を続けるのは割と苦にしない方ですので、いつの日にか、手持ちのアナログレコードのデジタル化が終わるだろうと思います。

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