画素数競争に背を向けて

デジタル技術が発達し、動画の撮影や再生が一般的になりました。それ以前、動画の再生を別にすれば、動画の撮影は一部の人に限られていました。

私は昔から、映像に強い興味を持ちます。今は動画といわれるものを、昔は映像といいました。それを楽しめるのは、映画館のスクリーンと、テレビ放送が始まって以降のテレビ受信機によってでした。

その当時、映画作品やテレビ番組の制作に関らない一般の個人は、スクリーンやテレビ画面に映る映像を見るだけであることが一般的で、自らそれらを撮影する人は極めて限られました。

そんな中、映像に人一倍興味を持った私は、自分でも映像を撮影してみたくなり、個人が唯一扱えた8ミリ映画を趣味としました。

このように、一般個人には8ミリ映画が唯一扱える映像システムでした。そのあとに登場したのが、カメラとレコーダーが一体になったビデオカメラです。