2008/3/17 シュミョ ワケタ(・_・?)

年度替わりが近づいてきました。学校では卒業式が行われ、通い慣れた学舎(まなびや)から巣立つ季節です。

その昔、今も聴くNHK-FMのリクエスト番組「サンセットパーク」(今の名称になる前は長いこと「夕べの広場〔地域によっては「夕べのひととき」〕の番組名で親しまれました)宛てに出したリクエストカードに、私は今の時期を「出会いと別れの交差点」と書きました。

卒業と入学を指す自分なりの造語ですが、私は独り「上手い表現だぁ」と自画自賛したものです。誰も感心してくれないもので(⌒▽⌒)

その卒業式ですが、私は感動の涙を流したことは一度もありません。そんな感情すらわき上がってきませんでした。今ではすっかり涙もろくなった私には信じられないことです。今の私がどこかの卒業式に出ることになったなら、はじめから終わりまで泣きっぱなしになると思います。

私は日頃から人との交流を避ける生活をしているため、結婚式に招待されて出席したのは数えるほどしかありません。今から7年ほど前、親類の結婚式に出ました。その時は“泣きのモード”に突入してしまい、人目も憚らずに涙を流し続けました。卒業式では一度も、一瞬も涙を流さなかった私だったのにです。

長大な個人身勝手日記のような村上作品

『ノルウェイの森』1987)が村上春樹1949~)の代表作であることは説明するまでもないでしょう。村上の5作目の長編小説で、1987年に出版されています。その電子書籍版を読みました。1987年には単行本で読んでいますので、34年ぶりになります。

村上は否定しているそうですが、主人公の「僕」は村上自身と重なる部分が多く、一浪の末、早稲田大学の文学部に入学した19歳の村上を重ねて読みました。

本作を読むきっかけは、前回、本コーナーで村上作品を取り上げたときに書いています。Amazonの電子書籍部門でポイントが多くつくのと、キヤノンのカメラをキャッシュバックキャンペーンで得た15000円分のキャッシュバックを消化する理由で、村上の作品で、まだ読んでいたなかった作品を中心に12作品(のちに3作品プラス)を電子書籍版で手に入れ、発表順に読んでいるのです。